おにぃが治すから *ARS* 10 (ページ45)

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胃潰瘍　6　(智) ページ45

智Side

目が覚めると、僕はベッドの上にいた。

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看「嵐谷さん、おはようございます。

ちょっと検温しますね。」

智「あ・・・はい・・・」

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そっか、僕昨日お腹痛くなっちゃって・・・

で・・・どうしたんだっけ・・・

途中から記憶がないんだよな・・・・

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看「あぁ、少し熱ありますね～

痛みは大丈夫ですか?」

智「えぇ、大丈夫です。」

看「じゃあまた後で様子見にきますからね。

あっ、そうそう。今日の夕方にご家族の方がみえるようですよ。」

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どうやら翔が朝一でここに来てくれたみたい。

でも僕がまだ寝てたからそのまま勤務に戻っていったんだって。

翔は夕方まで来れなくてごめんって言ってたみたいだけど、

そんなこと気にしなくていいのにね。

みんなだって仕事忙しいんだからさ。

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それにしても急に入院だなんて、みんなには心配かけちゃったなぁ・・・

早く家帰りたい・・・

入院って退屈なんだもん。

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一日が長いんだろうなぁ・・・

なんて、そんなことを考えていたけど、

寝て過ごしたら時間なんてあっという間に過ぎていった。

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目が覚めたときにはもう日は沈み始めていて・・・

僕が夕日を見ていると廊下から聞きなれた声が聞こえてきた。

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翔「・・・・どうだろなぁ～

智にぃまだ寝てるかもよ?」

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僕が扉の方に振り向くと、遠慮がちにゆっくりと扉が開かれた。

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「あっ、智にぃ起きてる～

ねぇ、智にぃねんねしてないよ!!」

和「A、そんなに騒がないの。

もう少し小さい声でお話して?」

「は～い。」

潤「あっ、智にぃ、起きてて大丈夫?」

雅「智にぃ～。

まだ痛いの? ねぇ、起きてたらダメなんじゃないの? 早く横になって!!」

智「まさきぃ～(笑) 落ち着いてよ～

大丈夫だから。もう痛くない。

みんなも、心配かけてごめんね。」

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僕の病室にぞろぞろと入ってきた5人。

いつもと変わらない様子に、思わず笑みがこぼれた。