潤にぃのお仕事 5 ページ39
潤Side
潤「よしっ、いいかな。
もう削るのも終わったからね。
一回口ゆすいで?」
.
イスを起こして麻衣ちゃんが口をゆすぐのを待っている間に
次に使う器具の準備を始める。
.
麻「歯医者さんってこんなふうになってるんだぁ・・・」
潤「えっ? なに?」
麻衣ちゃんの急な言葉に振り返る。
.
麻「今まで周りを見てる余裕なんてなかったから。
歯医者さんの中こんなにしっかり見たの初めて。」
潤「じゃあ今はちょっとは余裕がでてきたってこと?」
麻「うん。
潤くんだからなのかな・・・いつもよりだいぶ楽。」
潤「そりゃよかった。
じゃあ続きやっちゃおうか。
あとはふたして終わりだから。もう少しね。」
.
その後もスムーズに治療は進んでいって、無事に治療は終了した。
.
潤「は〜い、じゃあこれで終わりね〜
お疲れ様でした。」
麻「ありがとうございました。
よかった、潤君に治療してもらえて。」
潤「ふふっ。
早く戻ってあげないと修也が心配してるよ、きっと(笑)」
麻「そうだね(笑)」
.
俺が待合室への扉を開けると、修也がすぐに心配そうな顔で近づいてきた。
修「麻衣!! 大丈夫だったか?」
麻「うん。大丈夫。」
修「よかったぁ・・・
ちゃんと治療できるのか心配してたんだよ・・・
潤に泣かされなかったか?(笑)」
潤「(ﾄﾞｷｯ・・・・やっべぇ・・・)」
麻「ううん。潤くんすごく優しくしてくれたから。
わたし、これから歯医者さんここにしよっかなぁ〜」
.
本当はちょっと泣かせちゃったんだけど・・・
麻衣ちゃんは優しいなぁ。
.
修「そっか、そっか。
潤、ありがとな。おまえが優秀な歯医者でよかったよ(笑)」
潤「ははっ(笑)、どういたしまして。
ついでに修也の歯も診てやろうか?」
修「えっ!? いっ、いいよ!!
俺、虫歯なんかねぇし・・・・」
麻「え〜、もしかして修也も歯医者さん怖いの?(笑)」
修「違うって!! 」
潤「あれぇ、前の治療の時怖くてな「あぁーー!! それ以上言うなって!!
違うんだよ麻衣。これにはわけがあって・・・」
.
必死になって隠そうとする修也。
まぁ、好きな人の前では強い男でいたいもんな。
.
麻酔が怖くて泣いてたってことは、
麻衣ちゃんには秘密にしといてあげようか(笑)
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 300人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちさ
| 作成日時：2012年4月29日 1時
