潤にぃのお仕事 4 ページ38
潤Side
潤「だいじょうぶ? 修也呼ぼうか?」
麻「ううん・・・・・・だいじょうぶ・・・・」
.
修也がそばにいた方が安心するかと思ったんだけど・・・・
まぁでも頑張ろうとしてくれてるから、このままやっちゃおうか。
.
潤「じゃあ大きく口開けて〜」
麻「んぅ・・・・・・・・ぁ〜・・・」
.
控えめに開かれた口の中に指を入れて軽くほっぺたを引っ張る。
.
潤「はい、いくよ〜・・・」
麻「んっ・・・・・・・・・」
潤「ごめんね・・・もうちょっと頑張ってね。
はい、じゃあもう一回・・・・」
.
場所をかえてもう一度針を刺していくと、
ギュッと閉じていた麻衣ちゃんの目から涙がこぼれた。
まずい・・・・泣かせちゃったよ。
.
俺はできるだけ痛みを与えないように、残りの液をゆっくり注入し終えると、
頬をつたう涙をガーゼでそっと拭ってあげた。
.
潤「ごめんね、痛かったよね。
もう終わりだから。
よく頑張ったね。」
麻「いい大人が歯医者さんで泣くなんて・・・・
ごめんね、わたし麻酔がほんとに苦手で。
潤くん上手だからほとんど痛くなかったんだけど・・・」
潤「そうだったんだ。
ごめんね、怖い思いさせて。
もう麻酔はしないから、安心して?」
麻「うん。
・・・・・・・ねぇ、潤くん。」
潤「ん〜?」
麻「・・・・・・・もう・・・・痛くないよね?」
潤「ふふっ。
うん、麻酔したから大丈夫だよ。
麻衣ちゃんは楽にしててくればいいからね。
じゃあそろそろ削っていくけど、大丈夫?」
麻「・・・・うん・・・・・・・」
.
まだまだ顔は不安でいっぱいだけど、
なんとかいけそうかな・・・
.
潤「はい、じゃあ始めるね〜
何かあったら手上げて教えてね?」
.
タービンが回り始めた瞬間、一気に体に力が入る麻衣ちゃん。
.
潤「麻衣ちゃ〜ん、ゆっくり呼吸してて?
もう少しだからね。」
.
少しでも早く終わりにしてあげたいけど、
神経の近くを削ってるからどうしても慎重にならざるを得ない。
.
俺は恐怖に耐えている麻衣ちゃんに声をかけ続けながら、
一気に集中力を高めて慎重に削り進めていった。
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革ベルト
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年4月29日 1時
