おにぃが治すから *ARS* 10 (ページ28)

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翔にぃのお仕事　4 ページ28

翔Side

翔「健太くん、学校は楽しい?」

健「・・・ん・・・・・たのし・・・」

翔「そっかぁ。お友達はできた?」

健「あのね・・・つばさくんとね・・・りょうくんとね・・・・・

みんなおともだちなの。」

翔「すごいなぁ～。お友達いっぱいだね。」

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そんなことを話している間に素早く縫合を終わらせ、

後は包帯を巻くだけになった。

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翔「は～い、じゃああとは包帯して終わりだからね～

ちょっとお膝の力抜いててよ～」

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看護師に少し足を持ち上げてもらっているうちに、

サッと包帯を巻いていった。

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翔「よしっ。終わり～

よく頑張ったね、健太くん。もうお家帰れるからね。」

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処置を終えて手袋をはずしながらお母さんに今後の通院の説明をしていると、

じっと俺をみつめる健太くんの視線に気づいた。

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翔「どうした?」

健「・・・・・・・・せんせ・・・」

翔「ん～?」

健「・・・・・ありがと。」

翔「えっ?・・・・あぁ・・どういたしまして。」

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急な言葉にびっくりしたけど、

この一言がなんともいえないくらい嬉しかったりするんだよなぁ・・・

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母「あの・・・さっきはすいませんでした・・・

取り乱してしまって・・・・

丁寧に処置していただいたようで・・・ありがとうございます。」

翔「いえいえ。

傷もほとんど気にならないくらいになりますから、安心してくださいね。」

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お母さんも健太くんを守りたい一心ででた言葉だったんだよね。

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優しい表情になったお母さんに抱かれて帰って行った健太くん。

最初はどうなることかと思ったけど、

最後には笑顔も見れたしよかったよ。

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そんなこんなで、想像通りドタバタだったERでのお手伝い。

俺もいい経験できたし、

結果的には俺にこんな機会を与えてくれた医局長に感謝だな。