智にぃのお仕事 1 *リク ページ20
智Side
嵐谷医院・内科
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智「じゃあお薬だしときますんで、毎食後に飲んでくださいね。」
患「はい、ありがとうございました。」
智「は〜い。お大事に。」
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よしっ、これで最後かな。
今日は患者さんが少なかったからいつもより早く帰れそうだ。
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看「先生、今急に診てもらいたいって方が来てるんですけど
大丈夫ですか?」
智「えっ、急患?
いいよ。診察室入れて?」
看「どうぞ、入ってください。」
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若い男性に連れられて入ってきた高校生くらいの女の子。
どうやら男性は学校の顧問の先生のようで、
部活中に急に倒れた彼女を急いでここに連れてきてくれたらしい。
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智「だいじょうぶ? ちょっとそこのベッドに横になろうか。」
フラフラした足取りでベッドに横になった女の子。
診察の様子を見られているのはイヤだろうと思って、
顧問の先生には外に出ていてもらった。
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智「お名前、教えてもらっていいかな?」
女の子「萩原・・・・・優奈・・・・・です・・・」
智「優奈ちゃんね。
部活中に倒れちゃったみたいだけど、どんな感じだったか覚えてる?」
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優「ん・・・・・・・・・・・」
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あたりをきょろきょろとして落ち着かない様子の優奈ちゃん。
僕が動くたびにビクッと反応して、ひどく怯えている様子だった。
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智「大丈夫、緊張しなくていいからね。」
様子を見ている感じだと、
どうやらこの子は病院があまり得意ではないようだね。
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僕は看護師に別室に行っててもらうようにお願いして、
白衣を脱いでからまた優奈ちゃんのもとに戻った。
人が少ない方が緊張もしないかなぁと思って。
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優「あ・・・・・あの・・・・・・・」
智「ん〜? どうした? 気分悪い?」
優「いや・・・・・・・あの・・・・・ごめんなさい・・・・」
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急に泣き出してしまった優奈ちゃん。
さて・・・どうしたもんかな・・・
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作者名：ちさ
| 作成日時：2012年4月29日 1時
