おにぃが治すから *ARS* 1 (ページ10)

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風邪　9 ページ10

和也Side

和「よ～し、えらいな～

すぐ終わるからね。はい、あ～んして～」

「ん……」

和「う～ん、それじゃちょっと見えないな～

頑張ってもう少しお口開けようね。」

Aの頬を優しく手で包み込み、同時に親指であごをスッと下にさげて口を開ける。

「ふぇ・・・」

和「大丈夫、大丈夫。

……ん…のどは脹れてないみたいだね。

よし、いいよ。よく頑張ったね^^」

「ｸﾞｽｯ…ｸﾞｽｯ…」

智「もう泣かないの。

偉かった～頑張れたね。」

潤「すごいぞ～A～。」

3人の兄に褒めてもらったAはようやく笑顔を見せてくれた。

と思ったら、またすぐに泣き顔。

「A、病院行く?」

和「まだそんなにひどくないから、病院行かなくても大丈夫だよ。

今日はお家でゆっくり休もうね?」

潤「じゃあおにぃとねんねしよっか。」

潤がAをベッドに寝かし、胸をトントンとたたいてやるとすぐにかわいい寝息が聞こえてきた。

智「寝るの早いなぁ(笑)

いっぱい泣いたから疲れちゃったね。」

潤「あれだけ泣いたら体力も使うでしょ。

俺がA見てるから、和にぃと智にぃは休んできて。」

和「ありがとう。

俺もまた見にくるから。」

Aをいったん潤にまかせて、俺は部屋を出た。