虫歯チェック 5 ページ26
潤Side
雅にぃから話は聞いたけど
この状態のAを泣き止ますのは容易ではない。
まずは優しくゆっくりと、笑顔で不安を与えないように・・・
潤「A、もう泣かないの。
雅にぃ優しいから、怖くないんだよ?」
「やだの〜〜!!
だって、今までグラグラしてたの
歯医者さんいかなくても平気だったもん。」
潤「そうだよな。
急に歯医者さん行こうって言われてもびっくりしちゃうよね。
でもね、今回の大人の歯はね、ちょっと元気がないんだ。
だから雅にぃに頑張れ〜って応援してもらうんだよ。
そのためにはちょっとチックンしなくちゃいけないけど
Aも大人になるんだもん、頑張れるよね?」
「・・・・・Aの歯、頑張ってるの?」
雅「そうだよ〜
大人になろうって頑張ってくれてるんだよ。
だからAも応援してあげなきゃね?」
「でも痛いのやなの〜」
雅「大丈夫だよ。
潤にぃがずっとおてて握っててくれるからね。」
「ふぇ・・・」
雅「だいじょうぶ、心配ないよ。
明日おにぃとちょっとだけ頑張ろう? ね?
ほらっ、おいで?」
そういってAを抱き上げ背中をﾎﾟﾝﾎﾟﾝとしてあげる。
しばらくは泣き続けていたAだが
少しするとｽｰｽｰと寝息が聞こえてきた。
潤「涙でぐちょぐちょのまま寝ちゃったよ。」
潤が優しくAの涙を拭きとる。
雅「A、ちゃんとわかってくれたかなぁ…
俺も明日不安だよ。潤、サポート頼むね。」
潤「ごめん、雅にぃ。
俺明日無理なんだ。」
雅「えっ!?
・・・さすがに俺一人じゃ無理だよ。
明日誰かいたっけ?」
潤「午前中は智にぃがいたと思うけど。
俺頼んでこよっか?」
雅「よかった。 じゃあお願いしていい?
俺A部屋に寝かしてくるから。」
潤「わかった。助けになれなくてごめん。
明日A、頑張れるといいね。」
・・・・・・・・・・
Aの部屋
Aが起きないようにそっとベッドに寝かせる。
「明日、頑張ろうな。」
そういいながら優しく髪を撫でた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：ちさ
| 作成日時：2011年12月16日 21時
