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寂しさを、ずっと我慢していた。
どうしたら二人に振り向いてもらえるのだろう、どうしたらいい子だと認めてもらえるのだろう…ずっと考えて頑張ってきたのに。
―――目の前の命は、助けるための時間が限られている…トリアージ(優先度の選別)は、何かを捨てる事じゃない…未来に繋げる為に行うの。けして、ユイより仕事を大切に思っているわけじゃない。貴方を一番に愛している。
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100を語るより実際を見た方が理解できるからと、ある日、母に誘われて父の勤務する大学病院を訪れた。ドクターヘリから降ろされた患者が、ストレッチャーを押して走ってきた父に託される。飛び交う専門用語の中で、次々と周りのスタッフに指示を出す父。その張り詰めた空気とチームワークに、ユイは息を呑み込んだ。
―――これが、未来を繋ぐ仕事…
頑張る前から、諦めたくない。
やる前から、出来ないとか無理だとかは言いたくない。
目指すものがある…それだけで強くなれる。
『父さん、母さん。僕に、チャンスを下さい―――。二つの夢を、掴んで見せる』
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流離いのsecret(プロフ) - kohaku様>>執筆お疲れ様です〜!素敵なお話の三本立て!しかも最後にうちの子〜〜!!!最高ですありがとうございます! (2021年6月30日 22時) (レス) id: af1699faf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流離いのsecret x他3人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2021年6月30日 16時