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「宿題、忘れたら嚙みちぎってやるからな♪」
「ははっ、レポート用紙2枚にまとめてくるよ」
シキもまた立ち上がり、差し出された掌にそれを交わす。
それは『今日もお疲れ!』の合図だ。
拳を交わした後は、完全OFFのプライベート。互いの呼び名が、自然と相性へと変わる。
「シャル、夕飯どうするの?」
「うーん。考えてねぇわ」
部屋から出てくる二人に、スタッフから「お疲れ様でした」の声が掛かる。
笑顔で応え、収録室を後にするシキとジョエル。
「何か食べに行く?」
「いいね♪何喰いたい?」「肉」
「―――何の、肉?」「それ、僕に言わせていいの?」
「アイドルらしい回答を、宜しく」
冗談めかしく返すシキに、「それは難しいな」とジョエルは顎を抱えた。
パタン―――
閉じられた収録スタジオの扉の中に残された、澄んだ歌声だけが、ゆったりと響く。
アコースティックギターとピアノのバラードが、表に発せられる言葉とは裏腹の、心の内を移すかのように悠然と流れ、
余韻を残して消えた。
今日も、紡いでいく
As it is―――ありのままに……。
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ジョエルさん、お借りいたしました。
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←As it is/シキ・シャーロット
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流離いのsecret(プロフ) - kohaku様>>執筆お疲れ様です〜!素敵なお話の三本立て!しかも最後にうちの子〜〜!!!最高ですありがとうございます! (2021年6月30日 22時) (レス) id: af1699faf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流離いのsecret x他3人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2021年6月30日 16時