・ ページ4
・
ラ｢え、ふっかさんとAちゃん実行委員なの！？｣
『うん、すっごい頼もしい』
深｢しかも俺らペアで仕事すんのよ、いいだろ｣
ラ｢楽しそう…、僕も委員になりたかった｣
目｢ラウール、じゃんけんで負けてたもんな｣
部活が終わってすでに帰っていた皆と一緒に、私と深澤先輩も夕食の席に着いた。
先輩が言ったようにペアになったのは、先輩後輩で組んで実行委員の仕事をこなすというシステムだから。
去年さっくんと岩本先輩が一緒に文化祭を回ったのもそのおかげだったらしい。
佐｢ふっか、Aのことお願いね？｣
深｢だーいじょうぶだって、絶対守るよ｣
『……っ』
ここ1ヶ月くらい、深澤先輩の声や視線、全てが心臓を掴んで離してくれないことがある。
今みたいに私の方を見て笑って声をかけてくれるだけなのに、妙に心の底から安心する。
触れられると熱くなるし、ドキドキする。
『……』
岩｢A？｣
『＿＿はい！』
宮｢料理冷めちゃうよ？｣
『あっ、ボーッとしてました！ごめんなさい』
宮｢ふふ、いいよ。ゆっくり食べてね｣
宮舘先輩や岩本先輩と話していても居心地はよく感じる。Ωとして本能的に安心感を感じることもあると聞いた。
だけど深澤先輩はどこか違う。
深｢Aー、俺ねお願いがあるんだけど｣
『はい』
深｢辰哉先輩って呼んでみて？｣
『え…』
深｢むり？｣
『む、無理じゃないですけど…』
深｢じゃあ呼んで？｣
『た、たつや…先輩…』
深｢よく出来ました｣
心臓がバカみたいに鳴ってうるさくて、まともに先輩の顔を見れなくなった。
そのせいでさっくんや岩本先輩が｢ふっかキモイ｣とか｢やだね〜｣とかからかってる様子も見えなかったけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3507人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅彩(プロフ) - わーぉさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！引き続き頑張って更新していただきます。お気遣いありがとうございます！ (2021年8月29日 14時) (
レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
わーぉ(プロフ) - 素敵な小説をありがとうございます！更新されるのを毎回楽しみにしていました。次のお話も気になり待ち遠しいです！無理なくよろしくお願いいたします！ (2021年8月29日 13時) (レス) id: 88cbea371f (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - お返事ありがとうございます。応援してます。 (2021年8月29日 13時) (レス) id: 9144ae481b (このIDを非表示/違反報告)
紅彩(プロフ) - しゃもさん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいですし、次も頑張れます。引き続きよろしくお願いします！ (2021年8月29日 10時) (レス) id: 4196f501cf (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - 楽しみすぎて更新が待ち遠しい程でした。次も楽しみにしてます！、 (2021年8月29日 10時) (レス) id: 9144ae481b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅彩
| 作成日時：2021年8月9日 20時
