【小話】俺のサンタクロース�� ページ44
青side
「ヤスダ」
二次会が盛り上がる中、会話は右から左に受け流し、空返事をしつつ、厨房から出てくるサンタの店員ばかりを目で追ってはアイツじゃないか確認する俺に、田中さんが声をかけてきた。
「A、もうすぐ上がりだから」
周りの会話の邪魔をしないように、コソコソと田中さんが教えてくれる。腕時計を確認すると、23時まで後10分。時間まったく気にしてなかったから、声かけてもらって助かった。
幹事の横山くんに帰ることを伝えようとそっちの方をみると、バチッと目が合った。
「…ふふ。田中さん、横山くんめっちゃこっち見てるで？笑」
「え？は…///」
「教えてくれてありがと。助かったわ」
「…帰る前にトイレ行きなよ！じゃ！///」
アイツが話す、貴重な「照れる七瀬ちゃん」を初めて見た。ほんまツンデレ。横山くんとちょっと似とるかも。笑
立ち上がり、壁にかけていたコートを手に取る。帰ることを横山くんに告げると、周りからは様々な反応。素直に送り出してくれる人も居れば、引き留めようとする人も居て。
「おーくら！離してやー！！！」
「あかんっいやや！ヤス帰らんとって！」
しがみついて離してくれない大倉を宥めるのも一苦労。いつもやったら面倒みたるけど、今日はできへんねん。駄々こねる大倉を村上くんとマルに任せて、席を離れた。
ーーーーーーーー
Aside
『ヤスくん、ジャケットありがとう』
お店脇のフェンスにもたれ掛かって、いつもの場所で待っているヤスくんに駆け寄る。借りていたジャケットを手渡すと、コートの下にジャケットを着直した。
『寒かったよね…ごめんね、外で待たせて。席で待っててもらったらよかったね』
「いや…別にヘーキやから。気にせんの」
小さく笑みを浮かべて、しょんぼりした私を宥めるように頭を撫でてくれるヤスくん。行くで、と繋いでくれた手はやっぱり少し冷たくて、気遣ってくれる優しさが嬉しかった。
「さっきはほんまに、ごめんな？」
手を繋いで歩く帰り道、ヤスくんが申し訳なさそうに眉を下げて、キュッと繋ぐ手に力を込めた。
『なんか…変わった先輩？で、びっくりしちゃった』
「あーいう人やねん…」
『でもね、ヤスの女？って聞かれて…彼女って認識されてるのが、うれしかった///』
そういえば、初対面なのになんで知ってたんだろ？
「ん」
ヤスくんが、スマホの液晶画面を目の前に差し出す。
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蒼乃碧(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました！そして…完結おめでとうございます！コメントを拾って下さって本当に嬉しかったです！ (2020年2月12日 21時) (
レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
おゆ(プロフ) - ゆんゆさん» ゆんゆさんコメントありがとうございます！無事完結することができました^ ^ (2020年2月12日 20時) (レス) id: c48463ca18 (このIDを非表示/違反報告)
おゆ(プロフ) - みきさん» みきさん！毎回更新の度にコメントして下さってありがとうございました！わたしも最後まで更新できてうれしいです…！！！引き継ぎどうぞよろしくお願いします^ ^ (2020年2月12日 20時) (レス) id: c48463ca18 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 完結おめでとうございます！主人公のこと大好きなヤスくんが読めて嬉しいです！今後の作品も楽しみにしています！ (2020年2月12日 7時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます！読めるだけで嬉しいです。続きも楽しみにしています！ (2020年2月3日 7時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆ | 作成日時：2019年8月4日 0時
