【小話】うちの子が可愛い�� ページ38
青side
「えぇ写真撮ったったで！」
『うわぁ！めっちゃ仲良しに見える…！』
「俺に感謝せぇよ？」
『ありがとう！』
2人の会話は聞こえへんけど、またキャッキャして盛り上がってるのだけは分かる。
今度はAがスマホをこっちに向けて構え始めた。後ろにおる大倉の方を振り返って、大倉も一緒にスマホ画面を覗き込みながら扱うから…バックハグみたいになってんねん。
自分でも驚くくらい早足で2人の元へ向かう。
俺が近づいてくることに気づいたAが、嬉しそうに笑う。
「画面越しのヤスもかわいいなぁ♪」
『ヤスくんヤスくん！見てこれーーーぅわっぷ！』
手の届く距離まで近づくと、そんまま腕を引いて正面から抱き締めた。Aが見せてきたスマホの画面には俺らしき人物が写ってたけど、それは後回し。
「コラおーくら。近い。俺のん」
「ヤ、ヤス？」
「もうあかん！」
腕の中でなんかもごもご言いよるAは気にせず、むぎゅっと抱き締める腕に力を込めた。
一瞬きょとんとした大倉が、事態を把握したのか息を吐いて天を仰ぐ。流石の友だちでも近すぎ。あかん。俺、怒ってんねん。反省してや。
「〜っんまに、」
「…ん？」
「ほんまに、うちの子かわええわ〜〜〜♡」
「はぁ？ちょ！」
反省しとるんか思ったら、いきなり覆いかぶさるようにして抱きついてきた大倉。俺の腕の中にいるAごとまとめてぎゅーーーっとされる。
「はーなーせーやー」
「むり！あかん！」
『#%*$€£〜〜＜%』
「おーくら！Aが潰れる！」
「もーーー！ヤスやきもち妬いたん？ほんまかわいいねんけど！ヤスかわいいーーー！」
田中さんが止めに入るまで、押し潰されそうなAと、大倉から離れそうとする俺と、それを阻止する大倉の攻防は続いた。
『息、しにくかったぁ…』
「ヤス、もっかいぎゅーさして！」
「いやや！」
やっと解放されたのに、また大倉がハグしてくる態勢になって、身構える。
『だめ！』
「うぉ、」
逃げようとしたとき、Aが横からぎゅーっと俺に抱きついてきた。
『コラ大倉っだめ！わ、ゎ、ゎたしの…ん///』
さっきの俺みたいに、Aが大倉に向かって言う。恥ずかしくなったんか、語尾がだんだん小さくなってってるけど、俺にはしっかり聞こえた。
「〜〜〜っほんま、うちの子可愛い」
たまらず、Aを抱き締めた。
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蒼乃碧(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました！そして…完結おめでとうございます！コメントを拾って下さって本当に嬉しかったです！ (2020年2月12日 21時) (
レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
おゆ(プロフ) - ゆんゆさん» ゆんゆさんコメントありがとうございます！無事完結することができました^ ^ (2020年2月12日 20時) (レス) id: c48463ca18 (このIDを非表示/違反報告)
おゆ(プロフ) - みきさん» みきさん！毎回更新の度にコメントして下さってありがとうございました！わたしも最後まで更新できてうれしいです…！！！引き継ぎどうぞよろしくお願いします^ ^ (2020年2月12日 20時) (レス) id: c48463ca18 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 完結おめでとうございます！主人公のこと大好きなヤスくんが読めて嬉しいです！今後の作品も楽しみにしています！ (2020年2月12日 7時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます！読めるだけで嬉しいです。続きも楽しみにしています！ (2020年2月3日 7時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆ | 作成日時：2019年8月4日 0時
