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「お姫様〜ベッドに着きましたよ〜」
ベッドの淵に腰を下ろすが、彼女はしがみ付いたまま離れる気配がない。ぽんぽんと促すように背中を叩くと、んん〜〜〜とはっきりした言葉はないものの、首を横に振っていやだと主張する。
「ごろんせな寝られへんよ?」
『んぅー…一緒にごろんしる?』
「もう〜…わがままなお姫様やね」
『んふふっ…♩』
しよう?とする?が混ざってごろんしる?という破壊力抜群な言葉で大ダメージを受ける。寝たのを確認したら、この悶々とした気持ちを発散させたい。やないと俺が眠られへん。
ぎゅっと目を閉じて無理やり違うことを考えて気を紛らわす。彼女が眠りにつくのを促すように隣に寝転び、一定のリズムでお腹あたりをぽんぽんと叩く。
「………ん?どないしたん?眠れへん?」
彼女の様子を伺おうと目を開けると、眠り始めていると予想していた彼女とバッチリ目が合った。今にも瞼が閉じそうな表情なのに、こちらをじーっと見つめている。
『りゅーへいくん、好き』
「…へぁ?っ///」
『好き、すき、スキ』
「ちょお…っAちゃん…///」
『すきっ』
急に覚醒して馬乗りになられたと思ったら、そのまま力が抜けて俺の上に倒れこむように覆いかぶさった。
うわ言のように「好き」を繰り返しながら、同じ数だけ目の前にある俺の鎖骨あたりにちゅっちゅと啄ばむようなキスを繰り返す。
引き剥がしたいけど、ヘタに触れると止められんくなりそうでできひん。へんな汗かきながらされるがままに、気がすむのを待つ間も、必死に理性だけは繋ぎ止めた。
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作者名:おゆ | 作成日時:2019年6月6日 1時