5 ページ5
大「ーーっAちゃん！」
『わ！/// あああ大倉さんっすみません！！！』
ガウンを外して片付けると、急に腕を掴まれた。勢いがよくて、反動で後ろによろけてしまい、そのまま椅子に座る大倉さんの膝の上に乗るような形になってしまった。
今までは、基本的に鏡越しに話すことが多く、前髪を切っているときは目をつぶってもらっていたから、こんな至近距離で、こんなに真っ直ぐにこっちを見つめる大倉さんを見るのは、初めてだった。
『すみませんすぐどきまっーー』
大「ーそんなに俺と、ごはん行きたない？どうしてもあかん？」
『へ？や、だっだって、大倉さんはお客さんでっ』
大「…あかんの？いや？」
『〜〜〜っ///』
膝の上に乗ってるだけでも恥ずかしいのに、整ったお顔で、下から見上げるように見つめてきて、いつもの大口開けて大笑いしてるような声じゃなくて、甘えた感じで聞いてきて…行くと言わざるおえなかった。うん、言わされた。
毎年誘ってくれてたし、何回もごはんくらい、って行こうかと悩んだけど、やっぱりお客さんだからと割り切っていたのに。それに、ごはんなんて行ったら、絶対特別に意識してしまうと思っていた。やっぱり、それくらい彼は魅力的だったし、惹かれるものがあった。
私の引いていた線を飛び越えてきて、強引に掴んだ手を、彼は優しく握り直して、線を引きなおしてくれた。付き合った約5年間、誕生日にヘアカットに来てくれるのは変わらなかったし、彼の優しさや愛情も変わらなかった。
変わってしまったのは、私だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おゆ(プロフ) - ハニーレモンさん» ハニーレモンさんはじめまして！ 他のメンバーさんのお話も書けたら、更新したいと思います！ コメントありがとうございました！(^^) (2019年5月23日 23時) (
レス) id: 8d8c895fb1 (このIDを非表示/違反報告)
ハニーレモン - はじめまして。最初から読みました。最後は仲直りできてよかったです。他のメンバーの誕生日のお話も読みたいです。 (2019年5月22日 0時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おゆ | 作成日時：2019年5月16日 23時
