お供三十一 その夏 ページ36
NO side
今年の夏は忙しかった
五条や五色の任務が多くなり、家入は元々危ない任務には出ない為、次第に夏油も一人になる事が多くなった
夏油は一人で悩んで、悩んで、悩み続けた
非術師を猿だと下に見る自分
それを否定する自分
星漿体 天内理子の死から夏油の心情は変わりつつあった
それを完璧に変えたのは誰なのか
それは本人しか知り得ることは無いだろう
しかしそれが誰であろうと夏油は自分の気持ちの前者を取ってしまった
それが正しかったのか
そんなものは誰にも分からない
ただ一つ分かることは夏油は呪詛師になる事を自ら選んだという事だろう
その事を知った時の五条の心情は我々では想像し兼ねる程様々なモノがあったのではないか
だが、ただ一人
いや、二人というべきか
その心情を理解した者がいた
五色Aと殺鬼だ
五色Aは五条、夏油、家入と仲の良い後輩であり、五条と夏油がどれだけ一緒に過ごして来たかを側で見てきた
殺鬼は夏油と五条の
そんな内の一人、五色Aは一言だけ五条に言った
「いつまでも、＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」
その言葉だけで五条は孤独になるという不安を無くすことができた
それからはいつも通りに過ごしていた
何も見ていない周囲もそれを受け入れていた
そんな中でも非情だと非難する人間もいた
だが、それは違う
事実、五条はその二人がその言葉を言ってくれたから今まで通り、いや今まで通りの様に過ごせているのだ
夏油がいた頃の様に過ごしていて、家入は辛くは無いのかと、五条に問うた
五条はこう答えた
"辛いよ"
五色にああ言われても夏油という存在が大きかった五条にとっては辛いことだった
だが、いつまでもくよくよしてはいられない
いつか、自分の周りから全員姿を消してしまっても五条は進まなければならない
それが呪術師というものだから
呪霊がこの世からいなくなるまで
それが五条は分かっているから
どんなに辛くても
苦しくても
胸にぽっかり穴が空いていようとも
知らないフリをして
先へ
先へと
進むのだ
「今日は空が綺麗だね」
「ホントですね」
今日も五条は歩き出す__
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レモン紅茶 - ウォンさん» コメントありがとうございます！これからも頑張らせて頂きます！誤字の件は五条と五色で紛らわしいですよね…笑 こちらも紛らわしい苗字にしてしまってすみません…！！反省はしません！ (2020年11月30日 16時) (
レス) id: e7c168c4f9 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - うわぁぁすみません誤字の件勘違いでした...笑すみません!! (2020年11月29日 22時) (レス) id: 0ed110d679 (このIDを非表示/違反報告)
ウォン(プロフ) - コメント失礼します！とっても面白いです、素敵な小説ありがとうございます！これからも頑張ってください！あと、誤字で五条先生が五色先生になってます！笑（小声） (2020年11月29日 22時) (レス) id: 0ed110d679 (このIDを非表示/違反報告)
りなりん(プロフ) - レモン紅茶さん» ぜひ感想を書いてくれると嬉しいです^^面白いですよ。 (2020年10月6日 21時) (レス) id: 4712018df1 (このIDを非表示/違反報告)
レモン紅茶 - りなりん様 ありがとうございます！そしてりなりん様の作品スマブラですね！作者スマブラ好きなので時間があったら見てみたいと思います！コメントありがとうございました！ (2020年10月6日 21時) (レス) id: e8af690d8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン紅茶 | 作成日時：2020年9月14日 18時
