検索窓
今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:14,086 hit

ページ7

「うん、頑張って。」


はい! とうらたくんは元気よく返事をする。

はぁ……返事だけじゃないといいんだけど。


「あ、あの。先輩……」

「次はどうしたの?」

「心配なんで、放課後校門で待っててもらえますか……?」

「? いいよ。」

「よっしゃ……!! ありがとうございます、先輩! それじゃっ!」


……大丈夫かな、あの子。

勢い余って怪我しないといいけど……


「わぁっ!?」


前言撤回。

怪我したね、うらたくん。


「可愛いけど手のかかる後輩だなぁ……」


弟みたい、なんて思って

こけたうらたくんの手を引っ張り上げて、私はため息を吐く。


「気を付けてね」

「はーい……」


うらたくんはしょんぼりとした様子で教室へ戻っていった。

私もそろそろ教室に戻ろうかな。

お弁当を包みに直し、私は屋上を後にした。











「うぅ……先輩に格好悪いところ見せた……」

「どんまい、うらさん」

「しかも放課後校門で待たせるなんて……!!」

「やるやん。」

「お前は黙れ!!!!」


……先輩のバカ。

鈍感。


「俺が好きなのは先輩なのに……。」


先輩はちっとも俺を異性として見てくれない。

可愛い後輩とか、弟みたいとか……

はぁ…………

先輩に告白するのに、

当たって砕けたら先輩は俺を固めてくれるんだろうか。

先輩が了承してくれたら、とりあえず先輩を溶かしてやる……!!

あの氷みたいに動じない先輩を溶かして雪にしてやる……!

先輩と俺、どっちが先に駄目になるかな。

*→←《溶けて固めて。》うらたぬき



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , 大型コラボ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

葵香(プロフ) - 星野 詩-Hoshino uta-サブさん» 了解です (2018年2月11日 14時) (レス) id: f27868d81a (このIDを非表示/違反報告)
星野 詩-Hoshino uta-サブ(プロフ) - 葵香さん» 参加者の者です。えっと、企画ホームページが砂糖。さんの方にあるのでそちらにコメントをお願いします。 (2018年2月11日 13時) (レス) id: c511165715 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:企画参加者 x他5人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年2月9日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。