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志麻side
最終下校を告げるチャイムがなり、机の中、ロッカーの中、下駄箱の中、カバンの中。
ありそうな所はくまなく探した。
俺がもらったチョコの個数、未だ0個。
「いやなんでやねん!!!!!!」
「え〜、志麻まだ0個なの?モテそうなくせに…。」
「クラス中にばらまいている女子に声掛けてももらえへんかった…。なんでやねん…。嫌われとるんか、嫌われとるんか俺は…」
「確実に嫌われてんな、それ。じゃ、帰ろっか。」
「軽すぎやろ…。」
あはは、そうかもね。と困った顔でわらい、跪いた俺に手を差し伸べるA。
その手を借りて立ち上がる。
「あ、そう言えば。」
「ん?」
「本命、渡せたん?」
全然そう言えばじゃない。今日一日それしか考えられんかった。でも、好きな人には幸せになって欲しいから。多分俺の方がこいつを幸せにできるけどこいつが選んだ男だったら俺はいいかな、なんて思う。
成功しろよ、成功してませんように。矛盾したいふたつの想いが交差して。
「…あー…」
そう言ってAは短くため息をついて俺の方を向く。
「あのさ______」
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葵香(プロフ) - 星野 詩-Hoshino uta-サブさん» 了解です (2018年2月11日 14時) (レス) id: f27868d81a (このIDを非表示/違反報告)
星野 詩-Hoshino uta-サブ(プロフ) - 葵香さん» 参加者の者です。えっと、企画ホームページが砂糖。さんの方にあるのでそちらにコメントをお願いします。 (2018年2月11日 13時) (レス) id: c511165715 (このIDを非表示/違反報告)
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