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志麻side
分かっていた。いつかはこんな日が来るんだろうなと思ってはいた。でもそれが今日だなんて全く思っていなかったし、考えたくもなかった。
でも幼馴染として俺はAの恋を応援しなきゃならないんだろう。
「…へぇ…。ま、いいけど。誰なん?」
さりげなく誰か聞いてみても「秘密!」といたずらに笑うだけで誰かは教えてくれない。
「あのね、本命はトリュフ作ろうと思ってるんだけど…どう?」
「おー、ええんやない?」
「なんか適当〜。もっと真剣に考えてよね!」
「だって俺がもらえないなら意味あらへんしぃ?」
そう言うと少し気まずそうな顔をする。やめろよ、別に気にしてないんだから。嘘、めっちゃ気にしてる。
でもやっぱり好きな人と一緒に作るのは楽しくて、もしかすると来年からは一緒に作れなくなるのかなぁ、とか考えると吐きそうになる。
やめてくれよ、こいつの一番は誰でもない俺がいいのに。
チョコを冷蔵庫に入れ、冷やす。
じゃあな、と軽く挨拶をして帰る。
バレンタインはもう、明後日に迫っていた。
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葵香(プロフ) - 星野 詩-Hoshino uta-サブさん» 了解です (2018年2月11日 14時) (レス) id: f27868d81a (このIDを非表示/違反報告)
星野 詩-Hoshino uta-サブ(プロフ) - 葵香さん» 参加者の者です。えっと、企画ホームページが砂糖。さんの方にあるのでそちらにコメントをお願いします。 (2018年2月11日 13時) (レス) id: c511165715 (このIDを非表示/違反報告)
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