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「う、うん……? 」
なんだろう、なんて疑問の気持ちよりも、焦りの気持ちの方が実は強かった。
別れよう、とか言われたら?
冷たくしちゃった?私のことが嫌いになった?
自然と目には涙がたまっていた。
さかたんはすっとひざまずいて、小さな箱を取り出した。
その箱を開けると______
綺麗な、指輪が入っていた。
「A。こんな俺と付き合ってくれてありがとう。
今までの中で、優しいところとか、少しヤキモチ焼きなところとか、頑張り屋なところとか。たくさんのことを知れた。
今も、この先も、この『愛してる』って気持ちは、誰にも負けません。
俺と……
結婚してください! 」
私は言葉を失った。
さかたんが、いつもより大人っぽく見えて。少し、置いてけぼりの気分になって。
それよりも何よりも、嬉しくて。安心して。
「はいっ……! 」
そう答えて指輪を受け取ると、緊張がいきなり解けたように私は涙を流してしまった。
すると前から、暖かい温もりがした。
「もー、泣かんといてー。ま、俺も緊張でもう心臓と涙腺がやばかったけどさ!
ふふっ、暖かいですね?」
「……私も、です」
この幸せが、いつまでも続きますように__________。
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葵香(プロフ) - 星野 詩-Hoshino uta-サブさん» 了解です (2018年2月11日 14時) (レス) id: f27868d81a (このIDを非表示/違反報告)
星野 詩-Hoshino uta-サブ(プロフ) - 葵香さん» 参加者の者です。えっと、企画ホームページが砂糖。さんの方にあるのでそちらにコメントをお願いします。 (2018年2月11日 13時) (レス) id: c511165715 (このIDを非表示/違反報告)
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