僕の心が動き出した瞬間 16

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A side




**なんでここで寝てんだよ ?**


夢の中で聞こえるジニョンさんの声…



**自由にしてあげたのになんで ?**




重い瞼を開けると目の前にジニョンさんの顔…




A「…ジ…ニョンさん？」



ＪＮ「どうしてここにいる？バカなの？」



A「バ…カ？」




何がバカなのかイマイチ理解不明…

眠くてまた目を閉じ…



ＪＮ「あぁ寝ないで！

Aの寝場所はここじゃない…

ちゃんと自分の部屋に帰って…」





なるほど…

ようやく状況がのみ込めた…



ジニョンさんは…

私がここで寝ることを予測出来てなかったのだ…




A「間違ってない…ここで合ってるってば…」



ＪＮ「は？ここは僕の部屋だよ？」



A「そんなこと分かってる…」



ＪＮ「じゃなんで？

記憶を取り戻して頭の中は圭さんのことでいっぱいなんでしょ？

なんで僕と一緒に寝れるの？」



A「だってそれは…」



ＪＮ「は？なに？」



A「だってジニョンさんが好きにすればいいって言ったよ？だから…

あっもうこんな時間…早く寝なきゃ…

いいから早くジニョンさんも横になって…」



ＪＮ「う…うん…でもやっぱおかしいって…」




ひとりごとの様にぶつぶつ言いながら…


いつもの様に…

肘枕をしながら私のすぐ横に寝そべるジニョンさん…




ＪＮ「で？」



A「で？？」



ＪＮ「どう言い訳する気？」



A「どうって…

そんなのいきなり自由だって言われてもどうしていいのか分かんないじゃん？」



ＪＮ「Aの部屋があるでしょ？」



A「だけど私…ジニョンさん達がここに来てから一度だって自分の部屋で寝たことなんてないよ？

ジニョンさんが海外遠征でいない時だってずっとずっとここで寝てるし…

なのに私を追い出すの？

ただ圭のことを思い出しただけなのに…」




あ…

また勝手に涙…




ＪＮ「はぁまた…」



A「だってジニョンさんが意地悪するから…」



ＪＮ「意地悪って(笑)…

てか…ホントに僕と一緒に寝れるの？」



A「うん…」



ＪＮ「いつものように我慢出来なくてチューしちゃうかも知れないよ？

いやいやもっと凄い事になっちゃうかもよ？

それでもいいって言うの？」



A「だって仕方ないもん…

こうでもしないと…私からジニョンさんがどんどん離れていっちゃいそうだし…」

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