107 前を向いて 9 ページ7
ジニョン side
ヒョンはまだ…
多分ヨナさんと電話中…
リビングを通り抜けたいのに…
ずっとヒョンがデレデレと電話をしているから…
行き場のない僕は…
洗面台の前でずっと待機している…
あいしてる…
なんて言っちゃってるよ…
しかも…
リップ音まで聞こえてくる始末…
おーいヒョン…
丸聞こえなんだけど？
そう言って…
わざとつっこんでやろうかな？
あぁもういい…
もうここから出よう…
ＪＢ「うおーーー！！」
急に大声で雄叫びを上げ足をバタバタさせて…
ヒョンは一体なにやってんだ？
ホントあきれる…
僕は冷蔵庫からビールを取り出し…
ベムとユギョムの部屋を横切って自分の部屋へと戻った…
しばらくすると…
ヨナさんから電話…
おいおい…
かける場所間違ってるよ？
気付くまで無視しようとするが…
いつまでも鳴り続ける電話…
仕方ない…
とりあえず出るか…
ＪＮ「もしもし？」
ヨナ「うわっ出た！」
自分からかけておいて何だよ(笑)？
ＪＮ「電話かける相手間違ってるよ？」
ヨナ「ううん…ジニョンくんでいいの…
まずはお礼を言わせて…
ジニョンくん…この前はありがとね…
ジェボムと私…おかげさまでうまくいってるんだ…」
ＪＮ「うん…知ってる…」
ヒョンのあんな表情…
しばらく見てなかったから…
僕は…
ヒョンとヨナさんが無事付き合ってくれて…
本当によかったと思ってた…
でも…
あんな形でヨナさんのアパートを飛び出して…
気まずい雰囲気のまま終わっているから…
あれ以来…
ヨナさんとはずっと連絡とれずにいた…
月曜の花のことも…
Aさんの様子も知りたいのに…
ヒョンから…
ヨナさんとの関係は今まで通りでと言われても…
僕はそんな簡単に…
なかったようにできるタイプではないから…
ずっとどうしようかと考えていた…
だから…
ちょうどよかった…
ＪＮ「僕の方こそちゃんと謝りの電話をしないとって思ってたのに出来なくて…
本当にごめんなさい…
ヨナさんの気持ち…ちゃんと確認せずに勝手に暴走しちゃって…」
ヨナ「あぁいいのいいの…
結果オーライってやつだから(笑)…」
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2016年10月10日 20時
