111 前を向いて 13 ページ11
A side
ヨナ「あれ？横になってる(笑)…疲れちゃった？」
A「行き詰まっちゃってね…」
ヨナ「そんな落ち込むことないわ…
じゃ今から私に少し時間ちょうだい…」
A「え？な…なに？」
ヨナ「今から少し散歩してみない？
少しずつでも前に進んで行かないと…いつまで経っても退院できないわよ？
まずは自立してトイレに行けるようにならないと…
身内相手だとどうしても甘えちゃうから…今日は私がサポートをするからやってみない？」
A「そ…そうですね…じゃ頑張ります…」
ヨナ「ほらぁその話し方も…敬語なしって話ししたじゃん？」
というわけで…
急遽ベッドから車イスに乗り移る練習をすることになった…
腰から下が自分の体ではない感覚でものすごく重い…
ゆっくりゆっくり…
焦らなくて大丈夫だよ…
そうそう…
うまいうまい…
ヨナさんは程よく間を空けながら…
私を手際よく誘導してくれた…
ヨナ「ね？できたじゃん簡単でしょ？
どう？痛みは？」
A「ちょっと違和感はあるけど…なんとか大丈夫…」
ヨナ「ならよかった…
じゃあ行こう…売店へ…」
尿パックをバスタオルで隠し…
点滴を車イス側に移動させ…
ヨナさんに車イスを押してもらった…
そして…
売店でプリンを２つ買って部屋に戻った…
ヨナ「今日はこれでおしまい…
毎日少しずつ距離を伸ばしていって…自分でベッドと車イスが自由に乗り替えられるようになれば…下の管も外れてもっと自由になれる…
少しずつでいいから毎日頑張ろ？
そしたら…」
A「そしたら？」
ヨナ「ＧＯＴ７のコンサート…一緒に行けるから(笑)…」
A「えっ(笑)？」
ＧＯＴ７が好きなんて一言も言った事なんてないのに…
ヨナさんって…
もしかして超ド天然(笑)？
でもまぁ…
目標あった方がいっか(笑)…
ヨナ「いやぁ周りにＧＯＴ７ペンがいなくってね…
コンサートに一緒に行ける友達が欲しかったの(笑)…
いい機会だし騙されたと思って私についてきて…
いい？分かった？」
A「う…うん(笑)…」
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2016年10月10日 20時
