第二話 6 ページ20
「そんなことねぇよ」
「え?」
優磨は顔をくいっとあげ、零夜を見た。
零夜は優磨の隣に座り、少しむすっとした顔で、話始めた。
「同じようにお前も傷つけられて来たんだろ…、俺はお前のためになにも言えなかった。お前の方がたくさん傷ついてきてる。俺なんて全くだ」
「僕…は……、」
優磨はぎゅっと、ズボンの上で拳をつくった。
そのうつむいた頭にぽんっと、零夜が手をのせた。
「…稜我。あいつ、俺のこと、なんか余分なこと言っただろ。いろいろ」
「えっと…はい…」
「たく…っ。何て言うか…さ、今は辛いかもしれねぇけど、じっと耐えろ…よ」
優磨の方を見て、零夜は少しだけ笑った。
「変なそういう物好きな、分かってくれるやつが、出てきてくれるからな」
* * * * * * * * * * * * * * *
数ヵ月後
僕は不思議な子に会いました。
転校生で、元気のいい女の子です。
「ねぇ、優磨くん!ユーレイが見えるって本当!?」
「え、えっと…その…」
「皆、そう言って、気味悪がってるけど、どうなの!?」
その子にバンッと机が叩かれた。
「う…ん、そうだよ…。僕に近寄らない方がいいよ…皆に嫌われる…」
僕が途切れとぎれに答えて顔をあげると…
「…よ?」
目をキラキラ とさせて、楽しそうに僕を見ていた。
「すごいっ!すごい!すごい!!幽霊が見えるなんて!!」
はしゃいで嬉しそうに叫んでいた。
クラスメイトの顔が僕の方へと集まる。
「猪原さん…あの、ちょっと…あまり騒がないで…」
小さい声で僕が言うと、両手で口元を隠して恥ずかしそうにごめんなさい、と笑って見せた。
「でも、私はすごいと思う。私、憧れるの、そういう人!私、優磨くんとお友達になりたいな!私のことは霧華って呼んで!!」
* * * * * * * * * * * * * * * *
『本当…ありがとうございました。僕、頑張ってみます!!』
『そうか…。わかってくれるやつが出てこなかったら…また、来いよな。話を聞くぐらいはできるからよ…』
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ーーーーーーー
「ん…」
零夜が目を覚ますと、空が零夜に話しかけた。
「零夜先輩、珍しいっすね。部活中に寝るなんて。どうしたんすか?」
零夜は頭をかきながら、窓辺を見ながら、
「いや…どうもしてねぇよ…」
少し、ぼやっとした声でそう答えた。
窓の向こうには、優しいオレンジ色の光が木々を包んでいた。
久々更新すいません…。
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ゆか潤★(プロフ) - いいなぁ文才ある人って尊敬しちゃいます♪私も書こうとしたのですがなかなか書けません(泣) (2012年8月7日 10時) (携帯から) (レス) id: 1da60932fe (このIDを非表示/違反報告)
秋桜(プロフ) - わぁーw 凄いやw 秋さんはいくらかいても読まれないから諦めたけど、凄いHit数だわぁ・・・ 更新待ってるよん、頑張れ(´∀`*) (2012年7月12日 19時) (レス) id: ccc16e3744 (このIDを非表示/違反報告)
瑠河(プロフ) - ありがとうございます!!受験のため、すぐ書くことは出来ませんが、3月下旬には書きますので、待っててください!! (2012年3月3日 9時) (レス) id: 2076b1e41b (このIDを非表示/違反報告)
胡麻 - 遅れた?!1000hitおめでとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!! (2011年10月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 2d1389d30b (このIDを非表示/違反報告)
瑠河 - 1000hitありがとう!! (2011年10月22日 19時) (レス) id: 059d05a34b (このIDを非表示/違反報告)
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