07 残業とココア ページ8
だいぶ辺りが暗くなり、社内に二人きりしか残っていないというのもありさらに広く感じてしまう。
主(まるで2人で世界に取り残されたみたい…なぁんて)
カタカタカタカタカタ
主(うーん、それにしても気まずい…)
疲れからか自分でも意味不明なことを思い浮かべ、キーボードを叩く音がさらに虚しく聞こえる。
os「…ん〜」
後ろからギギギッと椅子の背もたれが軋む音とﾊﾞｷﾊﾞｷっと背筋を伸ばす音が聞こえる。
主『大丈夫ですか？大志万さん』
os「ん？大丈夫やで ちょっと伸びたくなってな」
主『コーヒーでも飲みますか？僕入れてきますよ』
os「ええね、ちょっと休憩にしよか」
と大志万さんがふにゃっと微笑む。
疲れているのに手伝ってくれているのが分かる。
給湯室につくとお湯の確認をする。どうやら電気ポットにはまだ今日のお湯が入っているらしい。コップを2つ出し、コーヒーを入れる準備をしてると視界の端に｢ココア｣の文字が見えた。
主(疲れたし、糖分の方がいいかもしれない)
眠くならないためにはコーヒーの方がカフェインが取れていいと思うが、あれはカフェインを摂取したあと少し仮眠が必要になってしまうのだ。どちらかと言えば集中するには糖分の方がいいだろうと、どこかで読んだ気がする。それに
主(大志万さん この前コーヒー飲む時砂糖とミルク入れてたし…)
甘いココアを作っても問題ないだろうとココアの粉末をコップに入れる。聞き耳を立てて手に入れた情報が早速役に立ってしまった。
コポポポとポットからお湯が注がれ、甘いココアの香りが給湯室に広がっていく。
スプーンが見当たらないのでとりあえずマドラーでかき混ぜる。
出来たココアを持ち大志万さんの元へ持っていく。
os「ん？それココア？」
主『はい、コーヒーより疲れが取れるかなって』
os「ええね、俺もちょうど甘いものが欲しかったんよ〜」
良かったと思い大志万さんのデスクにコップを置く。
大志万さんはそれを受け取るとコクコクと飲み始めた。
os「ｯは〜 美味しい」
主『良かったです』
os「やっとうん、糖分取れた感じするわ」
主『そうなんですか？』
os「うーん なんかな休憩の後コーヒーが配られるやん？俺甘いのが好きやからガムシロップ貰うねんけど 足りなくてなぁ 身体には悪いのは分かっとるんやけど…」
はははと力なく笑う大志万さん。
主『すごく分かります…』
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トコハ(プロフ) - うあっ好きぃ (2021年8月2日 0時) (
レス) id: d000e7e9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ノアール - バナナ食べながら見てます 更新頑張ってください! (2019年6月23日 17時) (レス) id: f5c190cce1 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬 繭 - ん"ん"ん"っ…最高…突然失礼しました…更新頑張ってください。待ってます!! (2019年6月17日 21時) (レス) id: 6d8648ded8 (このIDを非表示/違反報告)
月羽矢 影夜@クリーパー - コメント失礼します!!返信の仕方ですがコメントをした方の所に(レス)ってありますよね?そこをクリックして返信を書いたら返信出来ます!!他に何か分からなければ私に聞いてください!!楽しく作品読ませていただいております!!更新頑張ってください!! (2019年6月17日 21時) (レス) id: bd5cb82bbf (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - エミしゃんいない…でもマンちゃん尊い… (2019年6月17日 7時) (レス) id: cf98ce3177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鬱ｺﾞﾘﾗｧ | 作成日時：2019年6月8日 14時
