05 砂糖とミルク ページ6
こっちに異動してから3日ほど経った。
最初こそ緊張していたが同い年の社員とも仲良くなったり気軽に話しかけてくれる人がいるおかげか心なしか前の会社よりも楽しみな気持ちで出勤できる。
でも一番は大志万さんが分からないことがあればなんでも分かりやすく教えて下さること。
主(本当いい上司に恵まれて良かった…)
前の会社のことをぼんやり思い出す。
先月のことなのに昔に感じるほどここが心地よく、悪くない忙しさだ。
主(隙があれば揚げ足を取って人を貶めようとする、あのギスギスとした空間はもう懲り懲りだな)
などと考えながら、パソコンに向き直る。
この打ち込みが終わったら次の会議の資料として印刷にいかなければならない。
社員｢大志万さぁんお疲れ様です！｣
後ろの方からふんわりとコーヒーの香りがする。社員の女性がどうやらコーヒーを配っているらしい。
os「お、ありがとうございます〜」
社員｢大志万さんは確かお砂糖とミルク多めでしたよね？どうぞ｣
os「そうやねん、よぉ覚えてますね
ありがたくいただきます」
そんな会話が聞こえてきて、何となく聞き耳を立ててしまう。
大志万さんって結構甘党なのかな…自分がコーヒーを入れた時は気をつけなければ…と考えてハッとする。
主(僕は何を考えているんだ…)
コーヒーは女性社員の皆さんが配ってくれる、自分がコーヒー入れることなんてないじゃないか…
大志万さんの好みを探っている自分にいたたまれない気持ちになった。
社員｢Aくん？おーいAくーん？｣
主『は、はい！』
社員｢大丈夫？はいコーヒーだよ｣
気づいたら自分のところにも配りに来てくれたみたいだ。
主『ありがとうございます！いただきます』
社員｢Aくんはお砂糖とミルクいるかな？｣
主『あ、貰いたいです！』
社員｢はい、どうぞ！｣
コロンと掌にガムシロップとポーションミルクが……一つずつ。
主『あ、ありがとうございます』
社員｢いえいえ〜頑張ってね！｣
そう言うと女性社員はまたコーヒーを配りに行ってしまった。
正直、コーヒーは嫌いではないのだが甘いものが飲みたい派な自分にとって一つずつでは足りない…
主(今度から自分の分のガムシロップでも常備しようかな)
ポーションの蓋をパキンと取ってコーヒーに入れ、苦いコーヒーを啜った。
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トコハ(プロフ) - うあっ好きぃ (2021年8月2日 0時) (
レス) id: d000e7e9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ノアール - バナナ食べながら見てます 更新頑張ってください! (2019年6月23日 17時) (レス) id: f5c190cce1 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬 繭 - ん"ん"ん"っ…最高…突然失礼しました…更新頑張ってください。待ってます!! (2019年6月17日 21時) (レス) id: 6d8648ded8 (このIDを非表示/違反報告)
月羽矢 影夜@クリーパー - コメント失礼します!!返信の仕方ですがコメントをした方の所に(レス)ってありますよね?そこをクリックして返信を書いたら返信出来ます!!他に何か分からなければ私に聞いてください!!楽しく作品読ませていただいております!!更新頑張ってください!! (2019年6月17日 21時) (レス) id: bd5cb82bbf (このIDを非表示/違反報告)
アルファ - エミしゃんいない…でもマンちゃん尊い… (2019年6月17日 7時) (レス) id: cf98ce3177 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鬱ｺﾞﾘﾗｧ | 作成日時：2019年6月8日 14時
