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罪の告白*壱 ページ4



風呂を済ませ部屋に戻ると、鬼狩り様は既に上がられていて、部屋で刀の手入れをされていた。

すると直ぐに、この屋敷のお婆さんがやって来た。

「…2人前、この部屋に運んでくれ」

鬼狩り様がそう言う。
私と一緒に食べるつもりのようだ。

「承知致しました。」

そしてお婆さんはそろそろと出て行った。

「ご婦人、座って下さい」

鬼狩り様は、鋭い眼差しでそう言う。
私はどきりとして正座をした。

「俺の名は冨岡義勇。先程も言った通り、鬼殺隊の者だ。
鬼殺隊はご存知だな」

「…はい。」

冨岡義勇、そう名乗った男は喋り慣れていないようで、話しにくそうに口を動かしていた。

「…不躾を承知で聞くが、貴方は鬼と関わりがあるな」

「…え、なぜ…」

Aは心臓が掴まれたように呼吸が苦しくなった。
あの深淵のような瞳に、全て見透かされてるような気さえした。

「貴方からは、微かに鬼の気配がする。
何か知っていれば話して欲しい」

「……。」

「…何故一人で山に居た?
何処へ向かう途中だった」


…まさか、いちいち質問して問いただす気なのか。


「…浅草へ向かおうとしていたのです。
ですが此処からは遠いので、馬車を出す方がいらっしゃらないかと、近くの街へ向かっていました。」

「…そうか。では、何処から来たのだ」

「…阿郡(あごおり)村です。」

阿郡村。それは、Aの出身村だ。
嘘は、まぁ…ついていない。

「阿郡村だと…。
そんな遠方からか。
……いや、待て…阿郡村から浅草へなら、何故こんな所に居る。遠回りになっているが」

「…!」

そうだったのか…!Aは知らなかった。
村から黒死牟への屋敷の道のりは、当時目が見えていなかったから、知りもしなかった。

(…迂闊だった…)


つまり、黒死牟さんの屋敷は、阿郡村から浅草までの間にあるのではなく、その真逆なのだ。

「俺は怒っていない。…ただ鬼の存在を黙認するわけにもいかない。」



どうしよう。




罪の告白*弐→←遭遇*弐



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renkon(プロフ) - 林檎さん» ヒィぃ嬉しい...最後ちょっと雑だったけど伝わって良かった...ありがとうございます!! (2020年7月22日 1時) (レス) id: 97b1ff29e1 (このIDを非表示/違反報告)
renkon(プロフ) - 桃さん» あざす!!!!!!!感想ありがとうございます!! (2020年7月22日 1時) (レス) id: 97b1ff29e1 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 超  感  動  !! 黒死牟大好きなので最高でした! (2020年1月31日 0時) (レス) id: 618a98841b (このIDを非表示/違反報告)
- 黒死牟推しです。とにかくキュンキュンしました!大好きな黒死牟にお姫様抱っこされたり、キスされたり…もう、最高!! (2020年1月15日 22時) (レス) id: 7ebd909b21 (このIDを非表示/違反報告)
renkon(プロフ) - 無気力人間Aさん» ほんとですか!?やったー!お相手が鬼ならばBADにするしかあるまい!!と考える人間なのでそう言って頂けて嬉しいです。 (2020年1月14日 23時) (レス) id: 97b1ff29e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:renkon | 作成日時:2019年11月18日 22時

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