出会い*弐 ページ12
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しかし、Aの頭の中は手紙の事でいっぱいだった。
(紹介するって言っても、どう紹介するつもりなんだろう…)
この先、彼と連絡を取り合う方法などない。
と思っていた矢先に、一羽のカラスがAの目の前に降り立った。
「カァーッ!!黒髪二夜ノ瞳!Aトハ、オ前ノコトカ!!!」
「えーっ!ま、また喋る鴉!??
なんで私の名前を…!??」
そう言うと、鴉は足を差し出した。
見ると、文が括られている。
「…!もしかして」
そう言って急いで文を解いて広げた。
今度は、意思の強そうな文字が紙面を埋めていた。
「…鴉さん、この手紙って…鬼の妹を連れた剣士さんから?」
そう聞くと、鴉は叫ぶ。
「竈門炭治郎カラダ!!」
「……」
答えになっていなかった。
そして、間もなく鴉は飛び去った。
Aは近くの岩に腰を下ろし、手紙に目を落とした。
《A様へ
私は冨岡義勇より貴女を紹介された者です。
名は竈門炭治郎と言います。
貴女の経緯を勝手ながらお聞きしました。
どうか直接お会いして貴女と話がしたいのです。
ご都合が良ければ、明日の昼、加羅街の甘味屋でお会いしましょう。
竈門炭治郎》
「た、対応が迅速…」
冨岡義勇に紹介された者。どうやら竈門炭治郎という男が件の鬼の妹を連れた剣士。
手紙に綴られていた加羅街は、丁度Aが向かっていた街である。
(…冨岡さんの采配でしょうかね…)
何はともあれ、お膳立てされてしまっては行かぬわけにもゆくまい。
Aはしかと歩を進めた。
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renkon(プロフ) - 林檎さん» ヒィぃ嬉しい...最後ちょっと雑だったけど伝わって良かった...ありがとうございます!! (2020年7月22日 1時) (レス) id: 97b1ff29e1 (このIDを非表示/違反報告)
renkon(プロフ) - 桃さん» あざす!!!!!!!感想ありがとうございます!! (2020年7月22日 1時) (レス) id: 97b1ff29e1 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 超 感 動 !! 黒死牟大好きなので最高でした! (2020年1月31日 0時) (レス) id: 618a98841b (このIDを非表示/違反報告)
桃 - 黒死牟推しです。とにかくキュンキュンしました!大好きな黒死牟にお姫様抱っこされたり、キスされたり…もう、最高!! (2020年1月15日 22時) (レス) id: 7ebd909b21 (このIDを非表示/違反報告)
renkon(プロフ) - 無気力人間Aさん» ほんとですか!?やったー!お相手が鬼ならばBADにするしかあるまい!!と考える人間なのでそう言って頂けて嬉しいです。 (2020年1月14日 23時) (レス) id: 97b1ff29e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:renkon | 作成日時:2019年11月18日 22時