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私の部屋に連れて行くと、やはり無遠慮にベッドへダイブした(いや別に良いんだけど、女子のベッドに普通に寝っ転がれるってどうなのとは思う)。けれど、うつ伏せのまま動く様子が無くて慌てる。髪を退かして見てみれば、どうやら寝ているようで。
「心臓止まるよ…」
息を吐き出して力一杯、彼を仰向けに押し込む。掛け布団を掛けようと──手が視界に。何方共掌を見せている状態だ。
(そういえば…何時も中指立ってたけど…)
個性上の、関係なのだろうか──スッと彼の手に私の手を重ねてみる。やはり、弔さんの方が大きいと思いながら掛け布団をかけてやった。散々やられた相手に対して私少し優しすぎない？偉いわぁほんと。褒め称えたいくらい。
「失礼」
「うわ！？」
1人自慢げに笑っていたら、背後から声が掛かる。私の部屋なのに、私と彼以外誰も居ないはずなのに。
「お初にお目にかかります。黒霧と申します」
振り返ると黒いモヤのような物が居た。そのモヤは懇切丁寧に挨拶をして恭しく一礼するので、私も慌ててそれに倣う。よくみればスーツに身を包んでいて(あ、ジャケットは着てない)、しっかりとした大人の様だ。ネクタイもきっちり上までしまって、自身に合ったシャツをきちんと着こなしている。
「少々お尋ねしたい事があり、無断で侵入させて頂きました」
侵入って言った？この人今侵入って言ったよね？
「私の個性上、何処に行こうとも侵入と言わざるを得ないので」
分かっててやってるって事か。タチが悪い。
「ええっと…弔さんの…？」
「保護者…ではないです、そこの彼は私達のリーダーの様なものでして。お迎えに上がったわけではありません」
連れて帰んねぇのかよオイ。
「…まぁ、その…分かりました。こっちへどうぞ」
「すみません」
兎にも角にもリビングへ連れて行き、お茶を出す。その間向こうは何も話さなかったけれど、向かい合わせに座ると、待っていたと言わんばかり──早々に口を開く。
「貴方は、何処まで気が付いているんですか？」
「は…は？」
急すぎて頭は回らない。
「私達についてです。先日、雄英襲撃事件がありましたが──その件諸々、検討がついているのでは？」
「…検討って…」
どう言えば良いものか、と視線を逸らす。
「私は知りません、何も」
「…はい？」
少し目を細めた黒霧さんを見て、やはり逸らす。
「何も聞いてないですし。弔さんから何も。だから、私は何も知りません」
検討も何もない。
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八百(プロフ) - すごく好きです！！続きめっちゃ気になります！！仲直りしてほしいけどもうそのまま行って欲しいって思ってしまう矛盾… (2019年3月21日 21時) (
レス) id: db047f61b6 (このIDを非表示/違反報告)
あお果実(プロフ) - とても面白いです！これからも応援してます(*´∀｀) (2019年3月6日 16時) (レス) id: 11c4dc89d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ満開(プロフ) - めずさん» つい笑ってしまいました、コメントありがとうございます！頑張ります (2018年11月23日 17時) (レス) id: 2c4514670e (このIDを非表示/違反報告)
めず - なんでお星様1回しか押せないの！！！って感じに好きです生き甲斐をありがとうございまｧｧｧ！！！！本当はお星様50回くらい押してるので評価の回数に+50しておいて下さい(応援してます頑張って下さい) (2018年11月23日 2時) (レス) id: 73450a1efe (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ満開(プロフ) - 谷崎さん» コメントありがとうございます！声をかけて下さっただけでとてもありがたいです…！ (2018年11月20日 0時) (レス) id: 2c4514670e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴリラ満開 | 作成日時：2018年10月3日 3時
