7 Days Wonder ..

#DAY 6. Perfume. ページ27

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見ず知らずの相手だった健太と
偶然が重った事もあって何故か意気投合し
二人で一緒に一週間という時間を
沖縄で過ごす事になった。


初めて訪れたこの街は、
とにかく見るもの全て新鮮で
更に隣に居るのが世間を騒がせている
THE RAMPAGEのメンバーだなんて
未だに信じられなくて…



｢………。｣
(夢なら醒めないで欲しい)



私はまるで、ふわふわと
不思議な夢でも見ているような
そんな感覚に陥っていた。



「琉球ガラス、初めてだから楽しみだなー！｣


「あっ、そうだ、お互いのイメージで作って｣


「最終日に交換したりするのどうかな？」


『おー、良いじゃん、それ』



昨日の夜、イルミネーションを見に行って
今日は朝から少し移動して
健太と二人、琉球ガラス工房にやって来ていた


カラフルな色彩の琉球ガラスの並ぶ店内
そこ進んでいくと奥には
オリジナルガラスを作れる
体験講座用の工房があり、



「ねぇ、これ、上手く吹けるかな…？」


『ナナ、力無さそうだから気をつけな？』


「うん、火傷しないようにしないとね」


『いや、職人さん居るんだから大丈夫でしょ』


「あー、そっか、そうだね」



そんな感じで、始まった琉球ガラス体験講座。
吹き竿の先に高温で溶けたガラスを付けて
吹きながら形を整えていく作業となり、
私と健太はそれぞれに職人さんが付いてくれて



『えっ、ナナ、上手いじゃん』


「えー、でも健太の方が綺麗な形してない？」


「私のはちょっと曲がっちゃった…」


『いやいや、それもまた味ってやつでしょ』



慣れない作業に戸惑いながらも
お互いに進捗具合を確かめるように
時々会話を交わして進めていく。


ポンテという竿に移されたガラスは
成形釜に入れられてから
また高温であぶられると
竿から離された部分の形を整えて
次第に琉球ガラスへと仕上がっていく。



『これで、後は冷やすだけってこと？』


「うん、そうみたい」


「冷ますのに一晩かかるって言ってたから」


「また取りに来なきゃいけないけど…」


『まぁ、ちょっと待ち遠しいけど、良いじゃん』


『楽しみは最後に取っとかないと駄目でしょ』


「ふふっ、それもそうだね」



自分のグラスに目印の刻印をしてから
除冷釜に入れられたのを見送って
私と健太は次の目的地である
波上宮にタクシーで向かうことにした。


大きめの通りまで歩いて
そこからタクシーを拾おうとしていた私達。
その途中で目に入ったのは、
レンタカーのお店で…




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