どーも、面食いです

測定 ページ6

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今日はスポーツテストじゃい！
各クラスの男女で行動するらしい。

わぁい！顔が良い人探すのにもってこいだね！！！

と思っていたけど、記録測定中はよそ見できないし、迷子にならないよう移動中もよそ見できないことに気付いてしまった。

次の項目が分かっても場所まで分かんないからちかたないね...ｸｯｿ

意外と入学しても推しを見れないのならパイセンと一緒のとこ行けば良かったな…


「あ、次の子達ごめん。
２年生も入るね」


はーい、と内心返事しているとクラスメイトが騒ぎだす。
なんじゃ？と横を見たら、昨日の出会い頭逃走兄さん！！
今日もお顔が良いですね！！


「じゃあ二人だけ入って」

「混ぜてもらうなぁ」


出会い頭逃走兄さんはヘラっと笑う。
儚げでよろしおす！！！！！！
マジ隣のレーンじゃなくて良かった...


「はや…」


タイムを計ってくれた子が口を半開きにしていたので問うたらそう返ってきた。

いや、うん、推しが近くにいると思うと走るしかなくて…
距離は保たないとストッパーが外れちゃうからね。
お陰様で50m走 自己新です、ありがとうございました


「タイム計っていったほうがいいですよね？」


猫なで声で出会い頭逃走兄さんに話しかけるクラスメイト。

確かに走り終わった人が次の人のタイム計ってたけど、これも含まれるの？
無理無理、タイム計るの失敗しちゃうって！！


「ホンマに？
じゃあこれ終わったら次の場所まで送ってあげるな」

「センセー！宇津木がサボろうとしてまーす！！」

「ちゃいますーー！！
準備できたんで座ろうとしただけですーーー！！」


"うつき"と呼ばれた出会い頭逃走兄さんと一緒に走っていた先輩が、大きな声でチクる。
負けじと大きな声を出す出会い頭逃走兄さん。
慌ててる顔見たかったなぁ…

出会い頭逃走兄さんのクラスメイトさんが数名来たので、ストップウォッチを渡してからクラスの女子を追った。


｢ウツ先輩カッコよかった〜｣
｢しかも優しかったよね〜｣


儚げフェイスが見れたので今日は満足だ、うんうん

クラスメイトの感想会の後ろで一人むなしく頷いた。

顔良し先輩＞部活→←乱心

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