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12.綺麗な群青 ページ14

貴方「……ごめんね
ごめん……!本当に…」

何をそんなに謝る必要があるんだ…?

クロロ「そのごめんの意味が分からない」

貴方「……迷惑かけちゃって……」


なんだ


クロロ「そんなことか」


貴方「そんな事って……!!
私は結構気にしてるんだよ?!
二人に迷惑かけちゃったこと……
私、全然役に立ててないんだなーって思ったら…ちょっとね」

クロロ「そんなことない」

そう、そんなことない

クロロ「Aは役に立てってないことはない
むしろ、役に立っている
Aがいなかったら、俺の傷は治ってなかったし、
Aがいたから雨の中、単に濡れて風邪を引くわけでも無かった
Aは、俺にとって、大切な存在なんだ
だから、そんな事言わないで欲しい……いや、言うな」

貴方「それは……え?今なんて言った?」

クロロ「役に立っている」

貴方「もっと後!」

クロロ「言うな」

貴方「どうしてそこなの?!
そうじゃなくって、その前の!」

クロロ「Aがいたから雨の中、単に濡れて風邪を日うわけでもなかった」

貴方「その後!」

クロロ「……いや分かってはいるのだが、言いたくない」

貴方「は?」


大切な存在っていうところだろう

流石に2回言うのは恥ずかしい

クロロ「まぁ、似た言葉でいいならもう一度言ってもいいだろう」

段々雨は弱まっていく

クロロ「オレは盗賊だ
好きなものは、必ず盗むし、奪い取る
だから俺が絶対にお前の心を盗む。
お前は守られる側になればいいんだ、女だしな
絶対悲しますようなまねはさせない。
だから――


俺の近くにいてくれないか?」


貴方「私……足引っ張るかもしれないのに、いいの?」

クロロ「あぁ、お前がいいんだ」

貴方「でも…!」

それ以上は言わせないと言わんばかりに俺は、Aの口を自分の口でふさいだ

なぜかAを見ると、Aは泣いていた

貴方「こんなの……ずるいよ」

俺は、そんなかわいいAを抱きしめた

貴方「こんな私で、いいの?」

Aのその声に俺は答えた

クロロ「いいんだ」

Aの手も伸び俺にしがみついた

やがて灰色の空には綺麗な群青が広がっていた


Aはその空に気がつき一言言葉を発するとともに俺から離れた


貴方「空って、こんなに綺麗だったけ…」

クロロ「あぁ、綺麗だった」

すると、俺たちが見えないところでイルミが俺たちを見て、呟いていた

イルミ「A、取られちゃったなぁ
俺、結構Aの事狙っていたのにな……」

×××→←11.停電



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アヤミ(プロフ) - 林檎さん» 読んで下さりありがとうございます!!頑張ります!!! (2016年10月8日 7時) (レス) id: dcc37d5cfe (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 続きが楽しみです!応援してます!! (2016年10月3日 5時) (レス) id: acac88da86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アヤミ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年9月25日 22時

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