3話 ページ4
sideA
お医者様のところに通うようになりました。
A『あら、先客?』
「!?」
珠世「いらっしゃい、Aさん。」
A『こんにちは、先生。』
お医者様から人間の血を数量分けてもらいます。
A『先生、こちらの方は?』
珠世「鬼殺隊の…」
へえ。これが鬼殺隊の隊服なのですか。
「俺、竈門炭治郎です。」
A『陽だまりのような方ですね、彼。』
お医者様に話しかけると
愈史郎「珠世様は忙しい!」
愈史郎さんに怒られました。
A『人間だった頃の名前は不死川Aです。』
炭治郎「なんか、会ったことあります?」
A『?初めましてですが…』
あ、鬼殺隊だから…
A『私の兄は鬼殺隊に所属してますよ!兄は私が鬼になった事知らないかもしれないですけど。』
死んだと思ってるんでしょうね。
炭治郎「いや…同期に似てる匂いの…」
まさか
A『玄弥も鬼殺隊に入ったんですか!?あの子はいつも兄について行こうと頑張ってて…兄と不仲になったのに……それでもあの子は…』
あの子はいつも兄が指標。
ひよこのように兄について行こうと
頑張って努力していました。
A『玄弥……』
懐かしい情景が脳裏から離れなくなって
溢れる雫は赤髪の少年を困らせるばかりで…
A『すみません、情けないですね…』
炭治郎「いえ、立派に鬼殺隊として貢献してますよ。」
ああ、その言葉に安心感を覚えてしまう…
A『きっと私よりも若いのにしっかり者ですね…』
泣いても今の現状が変わることは無い。
そうか、兄さんと玄弥は私が死んだと思ってるのか。
兄さん…
今の私を見たら
怒るんですか?
怒りそうですね……
怒りのままに刀を振るって
私は、それでやっと人生を終わらせる事が出来る。
玄弥は優しいから、
私を見つけては泣くかもしれない。
なら、いっそ、そのまま死んだと思い込んでいた方が幸せですね。
A『うちの兄弟をよろしくお願いします。』
どうか、彼らが1日でも多く笑えるような世界を
作る為には私はこれからどうしようか。
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作者名:ペテン師 | 作成日時:2019年11月20日 4時