検索窓
今日:7 hit、昨日:5 hit、合計:45,714 hit

いつのまにか ページ22

木全side



「何あの子」


フッと日府さんが笑う。



正直今のことが理解できない。


俺たちのこと見て、すごく驚いていた。

…何でだろ。


「ほんとに騒がしいよね。私苦手、ああいう子」


『…そうなんだ、』



少しムッときたけど、それよりAのことの方が大事だから、軽く受け流した。


『嘘つきって言われちゃった』


「どういうこと?そういえば事後とか何とかとも言ってたよね、ほんとウケる」


Aが日頃からよくわかんないことを言うのは知ってたからあんまり気にならなかったや。

…事後?


「あ、もしかして私と翔也が何かしてたと思ったんじゃない?ホラ、密着してたし、キスとか」


『キス!?日府さんかお腹痛いって言ってきたんじゃん』


「そうだけど?でも角度的にそう見えたんじゃない?」


『そんな…』


すごく反省。


自分からキスしたくないとか言っておいて誤解させるようなことして。


だから嘘つきだって言ったんだ。



「ねぇ、何あの子。翔也とどういう関係なの?」


日府さんが袖を掴んでくる。

正直やめてほしい。


『…付き合ってるよ』


「嘘でしょ!?」


『ほんと』


掴む力が強くなる。

怖いんだよなー、こういう女の子。



「あんなヤツのどこが…!!!」


流石にその言葉に耐えきれなくて、思わず睨んでしまった。


『そういうの、やめた方がいいと思い、ます…』


「っ…。」



手が離れた。


「…もうお腹痛くないわ。ごめんなさい」


『あ、うん…』


何に対しての何のごめんなさいなのかよくわからなかったけど、今自分がやるべきことは一つ。


Aをみつけて誤解を解きたい。

俺にはAだけだよって。



あれ、いつのまにこんなに好きになってたんだろ。


ちょっと恥ずかしい。




.

虚しさMAX→←嘘つき



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (134 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
487人がお気に入り
設定タグ:木全翔也 , jo1
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ごま油(プロフ) - ずさん» ありがとうございます!そう言って頂けるととても嬉しいです(^-^)頑張ります:^D (2020年5月24日 0時) (レス) id: a39d58dbc6 (このIDを非表示/違反報告)
- このお話大好きで、前作に引き続き見に来ました!応援してます(^^)! (2020年5月23日 20時) (レス) id: f29e12bfd7 (このIDを非表示/違反報告)
ごま油(プロフ) - 、さん» すみません!外し忘れていましたね。教えて頂きありがとう御座います! (2020年5月23日 17時) (レス) id: a39d58dbc6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ごま油 x他1人 | 作成日時:2020年5月23日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。