〜〜しないと出られない部屋｢鬼滅の刃/短編集｣

愛してるゲームをしないと出られない部屋【冨岡義勇】 ページ5

冨岡side



｢冨岡さん｣


冨岡「……」


｢私と二人きりが嫌なのは十分承知
しましたからそんな露骨に嫌そうな
顔をしないでください傷つきます｣



しくしく、とわざとらしく泣いた振りを
見せる彼女、と俺は何故か知らぬ密室に
閉じ込められている


俺は既に何かが書かれている紙を
見つけ、その通りにしなければ部屋を
出ることが出来ないらしい



やっかいだ




本当にやっかいだ



｢冨岡さんってば｣



その相手がましては好いている女なのだ



絶対本人には言えないが



冨岡「はぁ」


｢もうキリが無いのでさっさと初め
ちゃいましょ｣



そう言いほらほらと俺を急かす


なんの躊躇いもないのかお前は


それとも、俺に意識は少しもしていない
のか



冨岡「やるぞ」


｢いやいきなりですね！？｣









紙に書かれたソレは



愛してるゲームをしないと出られない







｢どっちから行きます？｣


冨岡「俺からでもいいか」


「っ！はい！」



俺がそういうと何故か嬉しそうに
笑うA


冨岡「愛してる」


「愛してます」


冨岡「愛してる」


「愛してます」




何度か繰り返し、そろそろかと俺は
彼女を壁まで追いやり、息がかかるほど
距離を縮めた



｢っ！ひ、｣


冨岡「愛してる、A」



赤くなったということは、俺の
勝ちか




冨岡「A」


「う、あ、愛して、ま…す、」



ガチャ、と扉が開く音がして


それと同時に、俺は彼女に接吻した









おまけ



｢いやなに勝手に接吻してんですか
巫山戯てるんですか！？｣


冨岡「愛しているんじゃないのか」


「あれは命令です！命令に従っただ
けで」


冨岡「本当に、愛していないのか…」


「う、うるさい言葉足らず！！」


冨岡「……」←ショック状態の模様

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