〜〜しないと出られない部屋｢鬼滅の刃/短編集｣

耳責めをしないと出られない部屋【嘴平伊之助】 ページ16

夢主side


耳責め、耳責め


私はその言葉を何度も何度も頭の中で
繰り返し読んでいた
意味が無いのは分かっているけど


隣で何かと騒ぐ伊之助君に構ってる
余裕などない



いや、てかうるさい←



伊之助「なぁ！なぁって！」


「あーもううるさいなんだよ！」


伊之助「あぁ！？てめぇが言ったん
じゃねぇか！なんかその紙に書いてる
事をすればこっから出られるって！」


「ああ言ったよ！言ったけど！」


伊之助「じゃあ教えろ！！」


「やだ！」


伊之助「てめぇ！」



伊之助君と会話をするとずっと
こんな調子だ、確かに伊之助君の
言っている事は正論だ、何時まで
もこの状態でいる訳には行かない



でもさ


耳責め、伊之助君にできる？←失礼


伊之助「教えろこら！」


「あーもう分かったよ！」



仕方なく、仕方なく私は耳責めの
意味を伊之助に教える事にした
軽く数十分はかかったけど



伊之助「........」



あーあ、黙り込んじゃったよ
やだもう泣きそう



「伊之助君、嫌ならごめ、」


伊之助「嫌って言ってねぇだろ」


ぐいっと私を引き寄せ
耳元でそう囁いた伊之助君


は、ひ、



伊之助「なんだよ、固まって」


「うあ.......、や、ちが」


伊之助「違わねぇよ」


先程の大きい声とは異なり
吐息混じりに囁かれ続ける私


くすぐったいいい



「伊之助君.......」


伊之助「っ........(やべぇ、なんか
来る)」



途中で扉が開いて助かったけど
癖になったのかまたやりたいなどと
言い出したから暫くは伊之助君から
逃げていた

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