じゅうさんばんめ ページ14
｢樹さん、
僕、樹さんがほしい｣
ほしい、
って言い方が遠まわしで一瞬わからなかったけど、
頭をたくさん回転させて考えた。
思い返してみればたしかに優しくされたし
どこか特別みがあるようなことだって
言われていたから…、
弟みたいな子としか思っていなかったし、
それは総一くんにとっても同じだと思ってた。
｢僕のものになって、｣
恐怖のままに｢はい｣って
口が動きそうになるのは動物のもつ
本能なのかな。
唇を閉じて下唇を強めに噛む。
１回、落ち着こう、気持ちの整理をして。
断らなくちゃ。
ごめんね、って、
好きな人がいるから、って。
浅く深呼吸をしてから、
しっかり総一くんを見据えた。
向き合わないと、失礼だもん。
｢総一くん、ごめ ｢……、ない…｣
｢……え、？｣
｢いらない…、
いらないいらないいらないいらない！
どうして、！ねえ！どうして！！
僕には貴女が必要なのに！
貴女が手に入るなら、！
実験だって…やめるつもりだった…！！
…もう、貴女なんていらない！
楽しかったのも優しくしたのも！
貴女を殺すために近づくための嘘だよ…！！｣
肩を強く押される。
後ろ、何あった…って…あ、だめだ、これ、
視界がぐるぐるして、落ちるような感覚。
土って柔らかいようで痛い
所々当たる石だって凶器にしかならない
枝が身体にあたると熱くて痛くなる
｢…う"、……ぃ、た、…っ｣
目を開けてもぼやけて見えない…、
身体中が痛くて頭がぐるぐるってする…、
すこし、気持ち悪くなってきた…、
｢…っ、ねぇ、好きだったよ…、っ
僕の、こと…嫌いにな、って……、｣
薄れていく意識の中で
涙を含んだ言葉が聞こえた。
総一くん、
やっぱり君はいい子だと思う、
…嫌いになんてなれないよ。
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とーにゅー。(プロフ) - あじゃりもちさん» わああ〜！そう言っていただけるのすごくすごく嬉しいです！！これからもぜひ見ていってくださいね！ (2019年8月9日 9時) (
レス) id: c2691539b0 (このIDを非表示/違反報告)
とーにゅー。(プロフ) - ささこさん» 推しを書いてくれてる方少ないので思わず書いちゃいましたした！笑 頑張りますね、ありがとうございます！ (2019年8月9日 9時) (レス) id: c2691539b0 (このIDを非表示/違反報告)
あじゃりもち(プロフ) - 最高すぎます、こういう小説待ってました！！ (2019年8月8日 23時) (レス) id: 7a5ed5a308 (このIDを非表示/違反報告)
ささこ - 神谷さん、あな番で推してたので超嬉しいです！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年8月8日 21時) (レス) id: b56eb1453d (このIDを非表示/違反報告)
とーにゅー。(プロフ) - sugarさん» そう言っていただけて光栄です、、、！恋人には甘々な神谷さんをどうぞおたのしみください！ (2019年8月8日 16時) (レス) id: c2691539b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とーにゅー。 | 作成日時：2019年8月7日 8時
