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□31. ページ32

「思い出してください。笹浦さんは今朝、舞鶴港の崖にいました」

「ええ、Xに旗を振って…」

「そう、そしてその後海に転落して死亡した…つまり、笹浦さんはこのイージス艦に乗っていなかったんですよ」


目暮警部の「なんだって!?」という驚いた声が響く。

艦長も納得できないらしく「彼の携帯はイージス艦の中に…」と声を発した。



「それは彼が乗っていたように偽装するため、急遽犯人が置いたものだったんですよ」


椅子の後ろに隠れたまま、変声期を片手に俺はちらりと一同を見て、続けた。


「…考えても見てください、藤井さん。笹浦さんの携帯を見つけた時間と場所を」


え…、と驚いて目を丸くさせた七海さんは少し考えてから口を開く。



「言われてみれば…出航してからかなり経っていたし、あんな分かりやすい場所に落ちていたのに誰一人として気づかなかった…」

「そう。なぜならそれは、出航後に作られた偽りの証拠だから。つまり犯人は、途中からこのイージス艦に乗り込んだ人物───…」



そうですね…と少し間を与えると、



「──倉田さん」


おっちゃんの……いや、変声期を通した俺の声に、一同は倉田さんの方を一斉に振り返った。

その視線を受けた張本人の倉田さんは表情に戸惑いの色を見せる。



「そ、そんな…私はこの事件で初めて笹浦さんを知ったんですよ!」

「そうだ毛利くん!彼に笹浦さんを殺害する動機なんて…」

「ええ、殺害するつもりなんてなかったんでしょう」



ぎょっとして「なに…!?」と声を漏らす目暮警部に、俺は変声期を持ったままパソコンの方へと手を伸ばす。


「コナン、竹川の携帯に残されていた笹浦さんの留守電を聞かせてくれ」


さもかも“江戸川コナン”に頼んだかのように喋ると、軽くパソコンをいじって留守電を流す。



《イージス艦のデータは“KRYクラウド”に保存した…》


その留守電には、波の音や人の声の他にも金属音が微かに残っている。



「何か、金属音が聞こえませんか?」

「確かに…」

「どこかで聞いたような…」



俺の問いかけに、目暮警部が高木刑事が考えるようにそう呟いた。

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設定タグ:名探偵コナン , 工藤新一.江戸川コナン , 絶海の探偵   
作品ジャンル:恋愛
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ゆうみん - 頑張って、もう少しだよん、コナン君達助けてくれるよん、次回楽しみにしてます (2019年5月28日 21時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - ゆうみんさん» ぜひぜひ楽しみにしていただければ光栄です!毎度コメントありがとうございます! (2019年5月28日 20時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - やばいぞ、彼女ちゃん海おちゃたあ、早く助けに行かなくちゃあ、コナン君達はどうなるの楽しみです (2019年5月28日 17時) (レス) id: 031a0bf45d (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - ゆうみん さん» 楽しみにしててください!!!!笑 これからどんどん展開が進みます!!笑 (2019年5月26日 18時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - あああ、気になるあ、どうなるの、犯人は、彼女ちゃん達は次回楽しみにしてます (2019年5月26日 17時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱぴこ。 x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年5月25日 9時

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