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「関空で逮捕された竹川は、大阪府警警備部公安課に送られました」

「Xも舞鶴港に着き次第、そこへ送ろうと考えています」

「自衛隊で調べなくていいんですか?」

「捜査に自衛隊も海保も警察もありません。竹川とXは、一緒に調べるべきです」


七海さんの言葉に、頷くおっちゃん。…そして、それに同意する目暮警部。

呑気に「はっはっは…」と腰に手を当てて笑い声をあげるおっちゃんの右奥にいた俺は、こっそりと背中の後ろで腕時計型麻酔銃に触れる。


「これで一件落着ですなぁ」

「確かに!今回ばかりは毛利くんの推理も必要なかったようだな!」



おっちゃんと目暮警部が話している間に、俺は後ろに回ると、


「んあっ…!!」


パシュ、と麻酔銃を発射した。
綺麗に首筋に麻酔銃が刺さったおっちゃんはよろよろと艦長席にドサリと座り込む。


「も、毛利さん…?」

「あの、そこ艦長席なんですが…」


高木刑事や目暮警部、…七海さんや他の隊員さんも怪訝そうにおっちゃんのことを見た。


「大丈夫ですか…?」


そう尋ねる七海さんに、俺は変声期のダイヤルを回して声を変えると「ご心配なく」と口を開いた。


「少し酔ってしまったようで…」

「船酔い?こんな大きな船で?」

「──いや、酔ったのは私自身の名推理にですよ」


はぁ?…とでも言いたそうな表情を浮かべるこの場の全員。目暮警部が今さら何を言うんだと零した。


「分かったんですよ、誰が笹浦さんを殺害したのかがね」


そう言い放てば、みんなは目を見張る。

綾小路警部も「誰が殺したかやって?…さっき逮捕したXと違うんですか?」と問いかけてくる。



「確かに、Xはイージス艦の情報を盗むため…この艦に乗り込んだんでしょう」

「ええ、それで彼の携帯からデータカードを奪うために殺害した」

「いえ。彼の携帯からデータカードを抜いたのは藤井一佐だったはずです」



倉田さんの言葉を否定すれば、七海さんが「その通りです」と伝えた。


…すると、ここで出てくる疑問。

すぐに気がついた高木刑事が「じゃあ笹浦さんはなんで殺されたんでしたっけ?」と俺が説明するよりも先に首を傾げた。


「そう、殺害される理由なんてない。…言い換えれば、彼を殺害したのはXではない」


そう言うと、目暮警部を筆頭に「なに…!?」という呟きがこの場に零れた。

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設定タグ:名探偵コナン , 工藤新一.江戸川コナン , 絶海の探偵   
作品ジャンル:恋愛
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ゆうみん - 頑張って、もう少しだよん、コナン君達助けてくれるよん、次回楽しみにしてます (2019年5月28日 21時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - ゆうみんさん» ぜひぜひ楽しみにしていただければ光栄です!毎度コメントありがとうございます! (2019年5月28日 20時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - やばいぞ、彼女ちゃん海おちゃたあ、早く助けに行かなくちゃあ、コナン君達はどうなるの楽しみです (2019年5月28日 17時) (レス) id: 031a0bf45d (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - ゆうみん さん» 楽しみにしててください!!!!笑 これからどんどん展開が進みます!!笑 (2019年5月26日 18時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - あああ、気になるあ、どうなるの、犯人は、彼女ちゃん達は次回楽しみにしてます (2019年5月26日 17時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱぴこ。 x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年5月25日 9時

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