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「…で、各地のストライカーとは誰なんじゃ?」
「赤いリストバンドに注目して」
モニターを見れば、どこのチームにも1人ずつ赤いリストバンドを付けてる選手がいるようだった。
…エースストライカー、か。
「工藤くんの話だと、爆破予告時刻は試合終了の5時15分」
「なんとか観客を避難させることはできんのか?」
『無理だよ、…それをやったら遠隔操作で爆破される恐れもあるから』
私の言葉に、博士は残念そうに頷くとモニターにちらりと目線をやった。
「Jリーガーに頑張ってもらうしかないようじゃな」
「ええ、全スタジアムのサポーターの命運がかかってる…彼ら、10人のストライカーにね」
·
『真田選手が…!』
1番に当てたのは真田選手。
きっと会場ではブーイングが絶えないことだろう。
そう考えるととても辛いけれど、爆弾を止めるためだなんて言えるわけないから。
『……頑張れ、』
次々とクロスバーに当てていくエースストライカーの選手達に感心する。
どれだけのプレッシャーなのだろうか。
…彼らは沢山の人々の命を預けられているんだから。
「さすが、選ばれしストライカーじゃ…」
『うん、…この極限状況でほんとにすごいよ』
試合がどんどん進んでいく。
…つまり、爆破予告時間に近づいているっていうことだ。
クロスバーに当てれば完全に爆弾が解除されるならいいけど、…でも、
『哀ちゃん、新一は…』
「……心配なのね」
『…そりゃあ心配だよ』
今は何をしてるのだろうか。
犯人のこと突き止めて会いに行ってる?
それとも爆弾を止めようと会場にいたりする?
───後者なら連絡が入っていてもおかしくないから違うだろうけど。
『…電話してくる』
そう残した私は人の少ないトイレの方へと駆け込んだ。後半のこの良い展開の時にトイレに立つ人は多くはないから。
『…出て、』
そう願いながらも携帯を耳に当てる。
……が、一向に新一が出てくれることはなかった。
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ぱぴこ(プロフ) - 茜さん» ありがとうございます!!そう言っていただけると嬉しい限りです!!ぜひこれからもよろしくお願いします! (2019年5月23日 20時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
茜 - おおおお毎回お話が面白すぎて毎日楽しみです!頑張って下さい! (2019年5月22日 18時) (レス) id: fc9bd81442 (このIDを非表示/違反報告)
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