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比護選手に変わって真田選手が出てきたところだった。
不機嫌そうな目付きでモニターを睨むように見ていた哀ちゃんのスマホに電話がかかってきたらしい。
飲み物を買いに行っていた私は席に戻ると彼女の顔を覗き込む。
『だぁれ?…新一?』
「…ええ、」
切られたけど、と聞いた私は「そっかー」と零してオレンジジュースを一口飲む。
「あなたがちょうど席を立ってるもんだから、やっぱり聞いてきたわよ」
『え?何を?』
「Aは?…ってね!!」
『ええ、なんで哀ちゃん怒ってるの…』
「しつこいのよ、」
ただでさえ怒ってる哀ちゃんのことさらに怒らせないでよ、と心の中で呟きつつも「心配性だよね」と笑う。
「あなたに関しては特にね」
『うん、…期待、しちゃうから、あんまり優しくしないで欲しい』
わがままだよね。
冷たくされても傷付く癖に。
優しくされて勝手に期待して、…私だけが意識して1人で怒ったり泣いたり傷付いたり。
やんなっちゃうね。
·
やっとのことでハーフタイムが終わり、後半が始まるところ。待っている間に暇すぎて寝ていた私は元太くんの声に起こされた。
『ふぁ、ふ、…』
あくびを零して椅子に座り直した時だった。
着信があったのか、哀ちゃんは携帯を取り出すと耳に当てる。
…きっと新一だと思うから、事件の捜査について何か進展があったと予想しておこう。
「───あ、ちょっと工藤くん…!」
…短い電話が終了。
不満げに携帯を少し見つめた哀ちゃんはため息をつくとポケットに閉まった。
『…なんて?』
「…犯人の狙いはやっぱりJリーガーだったって」
博士と哀ちゃんと顔を寄せあってコソコソと話を聞くことに。
「な、なんじゃと…!?」
『ちょっと博士うるさい!』
哀ちゃんの話を聞くなり声を上げる博士。
私だけではなく子供たちにまで「うるさい!」と注意されてしまう。
周りの人は心優しい人ばかりで、笑い飛ばしてくれたけれど。
哀ちゃんが…、いや、新一が言うには各スタジアムに爆弾が仕掛けられていて、それを止めるにはゴールのクロスバーにボールを当てなければならないらしい。
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ぱぴこ(プロフ) - 茜さん» ありがとうございます!!そう言っていただけると嬉しい限りです!!ぜひこれからもよろしくお願いします! (2019年5月23日 20時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
茜 - おおおお毎回お話が面白すぎて毎日楽しみです!頑張って下さい! (2019年5月22日 18時) (レス) id: fc9bd81442 (このIDを非表示/違反報告)
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