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「ちょっと待て!このコンサートはヨーコちゃんも…」
「はい。ヨーコちゃん…ぁ、いや沖野ヨーコさんも出演されます」
「出演されますじゃねーだろっ!!」
「いや、そう言われましても…」
ヨーコちゃんのことになると必死になるおじさんに、千葉刑事は困ったように眉を下げた。
…急に大声出すからびっくりしたよ。
「毛利さんと親しい沖野さんが出演するコンサート会場なら、次の爆破対象…」
「偶然とは思えませんね…」
「そうなると、犯人はやはり毛利くんに恨みを持つ人物か…」
佐藤刑事や高木刑事、目暮警部が真剣そうな眼差しでポスターを見つめながら考えている。
でも、あの5人の中でおじさんに強く恨みを持ってるような人はいなかったような…。
「あの、毛利さんの恨みとは関係ありませんが…」
千葉刑事が持ってきたのはホワイトボード。
彼は、そこに貼られていた1人の写真を指差す。
「あのコンサートの主催者は…この、山森さんが勤務する日売テレビ」
…つまり、おじさんへの恨みを除けば一応の動機にはなるわけだ。
「当日の夕方には彼がプロデューサーを務める情報番組で、1部生放送されることになっているはずです」
『じゃあ、その生放送中に爆破が起これば視聴率が上がる…』
「うん、そういうことになる」
私の方へ目線を下げた千葉刑事がうんと頷いてくれた。
…視聴率のために会場爆破って相当なサイコパスなのでは?
「山森か…言われてみればあの男、」
おじさんは彼が“健闘を祈る”とよく口にしていたことを思い出したように言った。
…そう言われてみれば言ってたかもしれない。
普段の口癖がこういう時に出ちゃうってことも有り得るのか。
「あと、この香田さんですが…もしかしたら彼女、個人的に沖野さんを恨んでいるかもしれません」
千葉刑事がそう言ったのに対して「なに!?」と過剰反応したのはおじさんだ。…当たり前だけど。
「彼女の同僚の話では、ずっとマークしている沖野さんのスクープが、ガードが固くて1枚もものに出来ないとボヤいていたそうです」
…さすがヨーコちゃん。プロ意識が高いんだろうな。
……って言うのは今は全く関係ないけど。
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ぱぴこ(プロフ) - 茜さん» ありがとうございます!!そう言っていただけると嬉しい限りです!!ぜひこれからもよろしくお願いします! (2019年5月23日 20時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
茜 - おおおお毎回お話が面白すぎて毎日楽しみです!頑張って下さい! (2019年5月22日 18時) (レス) id: fc9bd81442 (このIDを非表示/違反報告)
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