□３１． ページ32
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チーン、という気の抜けるようなエレベーターの音がしてすぐに聞きなれた声が耳に入った。
「キッド！てめぇ！！」
後ろを見る余裕も無い私の唇に快斗の唇が……、
───とはならなかった。
唇のすぐ横に軽くキスを落とした快斗は、ニヤリと笑うと「またいつか奪いに来ますね」とわざと周りにいるみんなに聞こえるような声で告げると、得意のワイヤー銃を使って去っていってしまった。
腰が抜けそうになるのを踏ん張って堪えた私は、キスされた口の横を押さえる。
顔が熱くて今にも溶けちゃいそう。
「ちょっとA、あんたには新一くんっていう幼馴染兼彼氏がいるでしょ！！なにキッド様誑かしてんのよっ！」
『べ…別に誑かしてないし新一は彼氏じゃないもん！！』
キッドを目で追っていた新一は、園子の言葉にはっとして私たちの方を見る。
次の瞬間には去っていったキッドを見ながら「キッド様、かっこいい…」と呟いている園子の切り替えは本当に尊敬するレベルだ。
「A、あんなことされて…大丈夫！？」
ぽわん、と頬を赤くしていた蘭が私に駆け寄ってくる。
もちろん一部始終しか見ていない新一はその反応に「ねぇ、なに？あんなことって？」と蘭に尋ねる。
『うん大丈夫……あ、レディスカイ！』
「ほんとだ、キッド返してったのね」
私の左手の薬指にはめられていたレディスカイが月に照らされてキラリと光る。
…あ、それよりもお母さんの形見ちゃんと付けておこう。
そう思ってポケットをゴソゴソと漁っている間も新一は「ねぇ、なにがあったの！？」としつこく聞いてくる。
「新一がやらなさそうなことよ！」
蘭の答えにさらに眉をひそめた新一。
そりゃそうなるよね。
でも…、
ちょっとだけ意地悪してやる。
私は「お腹空いたし早く夜ご飯食べたーい」なんて言いながらもエレベーターの方へと向かった。
「えぇ…」
『ふふ、コナンくんにはまだ早いからなーいしょっ！』
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(名前)ひよ(プロフ) - コメント失礼します。最近占いツクールで主さんの作品を見させてもらっています。質問ですが、うざさ99%の作品でパスワードがかかっていて、作品を見ることができません…。パスワードとはどんなのか教えてくださると嬉しいです！ (2020年11月23日 9時) (
レス) id: 8296576305 (このIDを非表示/違反報告)
す(プロフ) - 遊び人さん» ここだけの話、好きです(小声)隙あらば狙ってます(小声) (2020年8月31日 21時) (レス) id: 3a75016096 (このIDを非表示/違反報告)
遊び人 - 快斗って夢主のこと好きなんですか？？？星が綺麗って言ってたし顔赤くしてたし！！よかったら教えてくださいいぃ！！ (2020年8月31日 20時) (レス) id: 08ebd560d2 (このIDを非表示/違反報告)
Akiko Tanei(プロフ) - 『一部始終しか見ていない』とありますが、『一部始終』とは最初から最後まで・細々としたところまでという意味なので、文章の意味的に『始終』はいらないと思いますよ。 (2020年1月6日 0時) (レス) id: ac2f5c909d (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 蓮花さん» 覚えている人がいてくれたなんてびっくりです…！！超嬉しい！！笑 ありがとうございます！！ (2019年6月24日 7時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぴこ。 x他1人 | 作成日時：2019年5月4日 11時
