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銃弾なんて避けれるほど運動神経良くないよ私…、とバクバク鳴ってる心臓を落ち着かせるように大きく呼吸をしながら走る。
「あーーーっ!!!」
…と、その時。まるでUFOを見つけたみたいな声を上げてある一点を指差した新一。
それに釣られた犯人はその一点へと銃口を向けた。
その際に“センサー”が作動し、犯人の体に電気が走り、彼は黒焦げに。…あーれま、新一の思うがままじゃん。
『……小五郎のおじさんはこれくらいじゃ倒れちゃいなかったよ?猫さんまだまだだなぁ?』
「気をつけろよ、いつ起きるか分かんねーから。…ま、しばらく起きねーとは思うけど」
しゃがんで地面に倒れた男二人を覗き込むようにしていれば、一息ついた新一が私に気をつけるように注意する。
「おいおいマジかよ…」
上から声が降り掛かってきて顔を上げれば、そこに居たのはキッド…もとい快斗だった。
地面に着地すると「…なーに、これ?」と引いたような表情で私たちを見る。
「次郎吉さんがオメーのために用意した3つ目の仕掛けだ」
「そうか、俺が宝石を奪ってあの窓から脱出しようとワイヤー銃を撃ったら…」
『うん、ビリビリ〜って』
「危ねぇ危ねぇ…!」
ワイヤー銃を撃つような仕草をしていた快斗は、微かに肩を竦めると手をぶらぶらさせた。
何を思ったのか、その手で私の頬をぺしっと優しめに叩く。
『んなっ!急になに!』
「や、別に〜?」
そう言っていたずらっぽくニヤリと笑った快斗は新一を見る。
むうっと明らかに不機嫌そうに目を細めた新一と、ニヤニヤしてる快斗の視線がぶつかりあった。
『なーにキッド、ニヤニヤしちゃって気持ち悪い』
「きも…!?ってなに言うんだおま───…」
すっかり落ち着いて呑気な会話をしていた私たちの目に映ったのは、ゆっくりと開くエレベーター。
そこから出てきたのは新一のことを飛行船から落とした張本人。
…リーダー格の人だ。
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(名前)ひよ(プロフ) - コメント失礼します。最近占いツクールで主さんの作品を見させてもらっています。質問ですが、うざさ99%の作品でパスワードがかかっていて、作品を見ることができません…。パスワードとはどんなのか教えてくださると嬉しいです! (2020年11月23日 9時) (レス) id: 8296576305 (このIDを非表示/違反報告)
す(プロフ) - 遊び人さん» ここだけの話、好きです(小声)隙あらば狙ってます(小声) (2020年8月31日 21時) (レス) id: 3a75016096 (このIDを非表示/違反報告)
遊び人 - 快斗って夢主のこと好きなんですか???星が綺麗って言ってたし顔赤くしてたし!!よかったら教えてくださいいぃ!! (2020年8月31日 20時) (レス) id: 08ebd560d2 (このIDを非表示/違反報告)
Akiko Tanei(プロフ) - 『一部始終しか見ていない』とありますが、『一部始終』とは最初から最後まで・細々としたところまでという意味なので、文章の意味的に『始終』はいらないと思いますよ。 (2020年1月6日 0時) (レス) id: ac2f5c909d (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 蓮花さん» 覚えている人がいてくれたなんてびっくりです…!!超嬉しい!!笑 ありがとうございます!! (2019年6月24日 7時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱぴこ。 x他1人 | 作成日時:2019年5月4日 11時