急募：推しが兄だった時の対処法。

お兄が推しでした。 ページ3

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夜ご飯手前に、かなかなは配信を始めていた。
久しぶりのリアタイだ！と思いコメントはせずに、配信を聞きながら課題を解く。いつもバイトや他のことでリアタイ出来てなかったため、それなりに嬉しくては、ニコニコしてしまう。オムライスを作ってるママの背中を見ながらも、課題に視線を戻した。数学を解いては、明日の英単の勉強を少しだけ。そうしていればご飯ができたらしく｢お兄ちゃん呼んできて。｣と言われたため、頷いては立ち上がる。




連絡を入れてみるも10分以上経っても連絡が来ないため、まぁいいかと思い防音室へ向かった。こーゆー時は大体ゲームに集中しているため、少しドアを開けて覗けば気づくだろうから。そう思っては、かなかなの配信を聞きながら防音室に辿り着く。ノックをしても反応はなかったが、かなかなの配信でもノック音がした。誰か来てるのかな？葛葉くんとか？なんて思いながら、またノックをしてから扉を開けた。






のなら、お兄のパソコンに映っていたのは私が見ている配信画面だった。






｢お兄、ご飯……………、え？｣

叶｢ん？ご飯？｣




ハウリングするようにと、お兄が発した言葉が私のスマホからも流れてくる。お兄もかなかなを見ているのだと思ったが、そうでは無い。きっと、そうである。防音室とはいえ、私はマイクから大分離れたとこにいるため、声は入ってない。配信からは聞こえてないからだ。コメントでは、ご飯？なんて疑問に思うものが多くあり、ライバーの誰かが来てるのでは？と考えているリスナーも多かった。私も似た状況なだけでそうだと思っていたのに。




思ってたのに。




｢私のなけなしの金はお兄に注がれてた、ってこと！？｣

叶｢…………………うん？まって、なに。待って、｣

｢お兄、かなかなだったの！？ねぇママ！！！！お兄がぁ！！！！｣

叶｢僕はかなかなだけど？あれ、話してなかったっけ。｣

｢うるさいお兄、お兄には聞いてない。ねぇママ！！｣

叶｢え、ちょっと！ごめん一旦ストップ、一旦配信切るわ、待って。妹がめちゃくちゃ混乱してるから、あとでまた配信する。｣




イヤホンを耳から外し、ママのとこへ向かった。嘘、嘘でしょ。推してたライバーがめちゃくちゃ身近にいるなんて！まだ友達とか、友達の兄とかなら分かる。私も許せる。けど、お兄ってなに。え、お兄ってなに！？意味がわからなすぎてママに助けを求めたのなら、何を今更の顔をされた。




え？？？？？？？？

お兄のオムライスにキノコ入れよう。→←こだわり強めのオムライス。

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