ご主人様は私だ。 ページ35
.
武道くんと乾くんが、
ムーチョくんに突っ込んで行った。
男の子って、喧嘩したがるなぁ。
そんなことを思ったけど、
口を開いたのは私だった。
｢ムーチョくん、なにか勘違いしてない？
九井くんは、過保護だしすぐ乾くんになると、
あれやこれやしちゃうけど。
九井くんは今、私のだよ。
九井くんを買ったのは私、
ご主人様は今は私なんだけど、
どうにか出来ないじゃん。｣
九井｢ばか！！！！それ言ったらお前！！｣
ギチギチと、首を絞められる感覚は、
多分数え切れないほど。
何度も締められるけど、緩かった。
だけど今回は違う。
殺す勢いだ。
武藤｢俺はAのことは割と好きだ。
何考えてるのか分かりもしないが、
真っ直ぐなとことかな。
なら仕方ない、お前が主人だってなら、
殺すしかないな。
ご主人様を失ったのなら、来るだろ。｣
っは、と息を吐いて、肺が潰れそう。
バタバタと足を動かしても、虚しかった。
それに突っ込んでくる武道くんと乾くんは、
三途くんにやられていて。
九井｢わかったよ、ムーチョ！！
なんでも言う通りにする、だから、
だから3人を解放してくれ！！！！｣
離れかけていく意識に、
そんな言葉が聞こえてきて、
いやで、嫌だと思ったんだ。
私は、３人一緒がいい。
九井くんと、乾くんと一緒にいたい。
｢イザナくん、がねっ、｣
口から出た言葉は、かれだった。
子供みたいに笑って、
案外優しいのに、どっかおかしい子で。
少し緩まる手に酸素を吸い込む。
｢今度は、私の友達つれて、
食べ物をめぐりたいって、言ってたの。｣
この意味があなたはわかるでしょう？
だけど、その手の力は、
先程よりも強くなったと思う。
更にさらに、意識が遠のいていく。
赤音さんに話したいこと沢山あるんだよなぁ。
九井くんの話とか、乾くんの話とか。
私の片想いの話とか、沢山。
だめだよ、九井くん。
九井くんのご主人様はわたしなんでしょ。
だめなんだよ、九井くん。
私のそば、離れちゃダメだよ。
私のこと、守ってくれてたの、
九井くんでしょ。
ご主人様の傍、離れていいと思ってるわけ。
仕方ないなぁ、本当に。
迎えに行ってあげないと、
九井くんは、本当は、
私と乾くんがいないと、ダメなんだから。
ね？乾くん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サリー(プロフ) - ココくんが更に好きになりました！！神作品ありがとうございました！！ (2月19日 15時) (
レス) @page50 id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
愚民 - これ以上のものは読んだ事がないってくらい素敵な作品でした。ありがとうございました。本当に心臓が押しつぶされそうになって見るのやめたくなった時もあったし、面白すぎてニヤニヤしてた時もありました。本当に最高です。これからも陰ながらずっと応援してます。 (2022年7月20日 14時) (レス) @page50 id: 59cc64d62b (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！神作品読めてホントによかったです！！次の新作も読みたいと思っちゃいましたwwwできればパスワード教えていただけたら嬉しいです！ (2021年11月4日 21時) (レス) id: cefe0dde1a (このIDを非表示/違反報告)
み - もぉ〜ココくんの事一層好きになりました泣ギャグ線高くてこんなに感動する作品初めて出会いました！私の好みドンピシャです♡素敵な作品ありがとうございました。評価1回しか押せないの悲しいくらいです笑 (2021年11月1日 23時) (レス) @page50 id: f6714e7803 (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク。(プロフ) - 無茶苦茶キュンキュンしました！ (2021年9月8日 13時) (レス) id: b6073e05a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ことり
| 作成日時：2021年8月31日 16時
