思った以上にきっと多分。 ページ31
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九井 side
いつから惚れていたのか、と問いかけられても、
俺はわからないと答えるだろう。
赤音さんに少しも似てないし、
何をしたって正反対。
あぁ、俺は惚れないなと思ったはずなのに。
忘れたわけでもない、重ねた訳でもない。
それでも、
真っ直ぐしたとこは、似ていた。
イヌピーのことで泣く度に、
なんだか気に入らなくて、
俺なら泣かせねぇのになとか思ったりして。
赤音さんなら止めるだろって時に、
止めることもない。
主犯ってわけでもないけど、
責任という責任を被って、
イヌピーに嫌われた、のかは分からないが、
傷つき泣いてるのを見て、
このまんま、俺のにならないかな、とか、
思ってた。
イヌピーとちゅーしたいとか言っときながら、
俺からのキスを拒むわけでもなく、
戸惑って、そのあとに、1人やだ、って我儘。
あの時、金さえあれは、と思った。
今更の話、医者の腕が良くなきゃ、
意味が無いとも思ったけど、
世の中金だと思う。
周りのやつらは、俺の才能を欲しがった。
だから利用されてやった中で、
こいつは、Aだけは、違っていたから。
あぁ、いつから惚れていたのか、って聞かれたら、
イヌピーとAが出会う前から、
惚れていたのかもしれない。
｢うぇっ、あ、私、まだ乾くん好きだし、
それに私は赤音さんにはなれないし、
だから、そのっ、えと、｣
九井｢2番目でも、10番目でも、
1万番目でもいい、Aに利用されててもいい、｣
｢え、｣
九井｢Aからのキス1回で、
俺を売ってやるって言ってんだよ。｣
らしくないと思った、
きっと他の奴らなら、迷わずキスしてきただろう。
だけど、Aは予想の上を行く。
だから、あぁ、だからか。
｢バカ言わないで、自分大切にして！！｣
って、そっぽ向く。
面白いよなぁほんとに。
飽きない、だからこの手の届くとこにいて欲しい。
お前がイヌピーを欲しがるように、
俺はお前が欲しい。
九井｢大切にって言われてもな。｣
｢今度自分を売るとか言ったら、｣
九井｢Aが買えよ、俺を。
言ってるだろ、お前に利用されてもいいって。｣
俺がお前のになるのなら、
それでいい。
そんで、離れなくなればいい。
金なら出してやる、なんだってやってやる。
思った以上に俺は、
こいつに何かを、
期待しているのかもしれない。
後戻り出来ないとこまで。→←君が好きなのかキミが好きなのか。
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サリー(プロフ) - ココくんが更に好きになりました！！神作品ありがとうございました！！ (2月19日 15時) (
レス) @page50 id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
愚民 - これ以上のものは読んだ事がないってくらい素敵な作品でした。ありがとうございました。本当に心臓が押しつぶされそうになって見るのやめたくなった時もあったし、面白すぎてニヤニヤしてた時もありました。本当に最高です。これからも陰ながらずっと応援してます。 (2022年7月20日 14時) (レス) @page50 id: 59cc64d62b (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！神作品読めてホントによかったです！！次の新作も読みたいと思っちゃいましたwwwできればパスワード教えていただけたら嬉しいです！ (2021年11月4日 21時) (レス) id: cefe0dde1a (このIDを非表示/違反報告)
み - もぉ〜ココくんの事一層好きになりました泣ギャグ線高くてこんなに感動する作品初めて出会いました！私の好みドンピシャです♡素敵な作品ありがとうございました。評価1回しか押せないの悲しいくらいです笑 (2021年11月1日 23時) (レス) @page50 id: f6714e7803 (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク。(プロフ) - 無茶苦茶キュンキュンしました！ (2021年9月8日 13時) (レス) id: b6073e05a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2021年8月31日 16時
