お前はいつもそうだった。 ページ16
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九井 side
今井Aという女は、
酷く、とても、馬鹿な女である。
出会った時も馬鹿だった。
バカに拍車がかかったと思う、今では。
中学時代に出会って、
何読んでるのから、始まって。
見せても、読めなくて、キレてたし。
言い合いとまでは言わない、
そんなやり取りが続いて、あぁきっと、
きっと。
真っ直ぐで、馬鹿で、後先考えないで、
しまいには、いつもやらかす前に。
｢九井くんがいるから大丈夫！｣
って、俺まで巻き込んで。
イヌピーがいない間の黒龍もありゃ、
退屈なんてしなかった。
なのに、普通に怖がりだし、
でも、人の噂とかで判断しないで、
ちゃんと向き合ったりとか。
ボスの時も凄かったな。
｢大寿くん、欲しいものない？
いやお前にプレゼントする訳じゃなくてさ、
お兄ちゃんにあげるんだけど、決まらないから、
大寿くんの欲しいものあげようかなって。｣
という、意味のわからないことを言っていた。
そのあとその時には、Aは笑いながら、
言われたのとは全く違うものを買い、
言われたのも買い、渡していたから、
尚更わからなかった。
いつもそうだった。
今井Aには人を引きつける力を持ってる。
ただの普通の女なのに、
どうにも、こうにも。
目が離せなくなる。
｢女の裏の顔、あったよ、｣
九井｢そうだな。｣
｢むかついて、殴っちゃった、
学校来れなくなっちゃった、｣
九井｢ん、｣
｢2人のこと言われてるの、やだった。
私と関わってるから、悪く言われるのなら、
ごめん、ごめんなさい、私ね、｣
九井｢俺もイヌピーも、
Aにいなくなって欲しいわけじゃないし、
何より、…………俺らのために怒ってくれて、
ありがとな。｣
どうしようもないのは俺たちだった。
金のために、何でもしたし、やってきた。
イヌピーのやり方もあった。
知っているはずなのに、
何も言わずに、止めもせず、
背中を押す訳でもないのに、
隣にいた。
｢うわぁぁんっ、なにっ、
九井くんたち毎日痛いじゃんこれ！
ケロッとして学校きやがって！！｣
だから、いつもそうだった。
普通だって思うのに、どこかズレてる。
そんなお前にいつも俺は、
俺たちは、救われてたのかもしれない。
そんなわけ、
あるはずないか。
こいつ、馬鹿だし。
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サリー(プロフ) - ココくんが更に好きになりました！！神作品ありがとうございました！！ (2月19日 15時) (
レス) @page50 id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
愚民 - これ以上のものは読んだ事がないってくらい素敵な作品でした。ありがとうございました。本当に心臓が押しつぶされそうになって見るのやめたくなった時もあったし、面白すぎてニヤニヤしてた時もありました。本当に最高です。これからも陰ながらずっと応援してます。 (2022年7月20日 14時) (レス) @page50 id: 59cc64d62b (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！神作品読めてホントによかったです！！次の新作も読みたいと思っちゃいましたwwwできればパスワード教えていただけたら嬉しいです！ (2021年11月4日 21時) (レス) id: cefe0dde1a (このIDを非表示/違反報告)
み - もぉ〜ココくんの事一層好きになりました泣ギャグ線高くてこんなに感動する作品初めて出会いました！私の好みドンピシャです♡素敵な作品ありがとうございました。評価1回しか押せないの悲しいくらいです笑 (2021年11月1日 23時) (レス) @page50 id: f6714e7803 (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク。(プロフ) - 無茶苦茶キュンキュンしました！ (2021年9月8日 13時) (レス) id: b6073e05a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2021年8月31日 16時
