134. Myside ページ34
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『いやぁ、失敬…』
「今、ここ僕の借り控室になってて…
もうAったら大胆なんだから♡」
『気付かず開けたのは悪いですけど、ズボンくらい履いててくださいよ』
「ごめんごめん。風呂上がりでさ」
よく見たら髪は湿っていてサングラスもしていない。昨晩は家に帰ってきていなかったみたいだったから、任務が立て込んでいたのだろう。
で、どうしたの？とパンツのままの悟先輩がベッドに腰掛けて言う。
『あ、そう
私の呪霊がパン…悟先輩の部屋に飛んでっちゃって』
「今パンツ先輩って言った？」『言ってないです』「おかしいな、聞き間違いかな」
「その呪霊？
雑魚すぎて来てたのに気付かなかったよ」
『雑魚じゃないです！
すれ違いざまの風圧とかで間違って払わないでくださいよ！全く』
「いや、Aも大概みくびってるじゃん」
『めっちゃ走ったんだから…… あ！！』
「今度はなに？」
『これ！！1時間も探してた七海の呪具！！なんでアンタが持ってんだ』
「今アンタって言った？」『言ってないです』「おかしいな、聞き間違いかな」
「大掃除するって聞いて避難させてたんだ。
任務に持ってくの？勝手に持ち出してごめんね」
『あぁ、なるほど。持っていっていいですか？』
「うん、もちろん」
『ありがとうございま……』
……
………？
「A？」
…………私は何でこの部屋に来た？
『いや、まさかね…』
「どうかしたの？」
悟先輩が私の顔を覗き込んだ。相変わらず綺麗な青だ。
『その…偶然だとは思うんですけど』
「うん」
『私、さっきこの子に、七海の呪布を嗅がせたんです』
「…それって、このキモいのが七海の呪力を辿ってここまで来たってこと？」
『今キモいのって言いました？』「言ってないよ」『ですよね』
『まあ偶然ですよ！
だってこんな低級でそんな能力ある呪霊なんて聞いたことがないし。傑先輩がくれた時も、手持ちの雑魚から最初の1体を選ぶんじゃぞ、っていう方式でしたし』
「僕にもそんな風には見えないけど…
いつもそうやっていなくなるの？」
いや、こんなのは初めてだ
『…初めてです』
だって、こんなのが本当だったら
「宿儺の指探知機になったりして」
『同じこと考えてました…』
有り得ないけど、有り得たら大変なことになる
顔を見合わせて、急いで部屋を出た。
『パンツ！！』
「んあ、忘れてた！！パンツ！！！」
[うるせぇ！]と再度怒号が聞こえた。
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せつな - 悠さん» ありがとうございます！そういっていただけてとても嬉しいです…！忙しくぼちぼちの更新になってしまいますが、(結末は決めてあるので)しっかり完結まで書きたいと思います。コメント本当に励みになります。ありがとうございます (2023年10月26日 16時) (
レス) id: bd2dec1bcd (このIDを非表示/違反報告)
悠 - 先程見つけまして、一気読みしました。とにかく号泣しました。お話も文章も天才だと思います。気長に更新楽しみにしてます。応援してます！！ (2023年10月26日 3時) (レス) @page40 id: 7b564da341 (このIDを非表示/違反報告)
せつな - 清歌さん» ありがとうございます（ ; ; ）今年いっぱいかなりバタついていて中々更新が追いつかないかもしれないですが、頑張って書き上げます！よろしくお願いします。 (2023年10月15日 23時) (レス) id: 617609c1ea (このIDを非表示/違反報告)
清歌(プロフ) - 待ってました！！私生活と小説の両立は大変だと思いますが応援しています！ (2023年10月15日 22時) (レス) @page7 id: d4a80062b6 (このIDを非表示/違反報告)
せつな - 舞さん» ありがとうございます！もうしばらくお待ちくださいませ (2023年10月11日 0時) (レス) id: 617609c1ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せつな | 作成日時：2023年9月26日 21時
