122. 五条side ページ22
五条side
任務先でピロン、とメッセージの通知が鳴る。
ポケットからスマホを取り出すと、珍しく硝子からの通知だった。
[ Aと口論になった。その後虎杖が乱入してきて色々あった。午後は2年の授業が入ってたらしいが家に帰らせてある。
悪いがアイツから連絡がない限り1人にしてやってくれ ]
「—— は？」
Aと硝子が口論なんて、この世がひっくり返ってもあり得ない。
だってあのAだ。硝子が大好きで仕方がないのに。
さっき医務室から追い出された時にはAは普通だったはずだ。あの後一体何があったのか。
手近な低級呪霊を目もやらずにに祓って返信を打ち込む。
[ どういうこと？Aは大丈夫なの？ ]
珍しくすぐに既読がついて返事が来た。
[ お前、虎杖に話しただろ ]
「あちゃー…」
少なくとも悠仁の乱入の理由はAの術式関連らしい。
…となると、そもそもの口論も術式についてか。
[ 硝子、一体何言ったわけ？ ]
[ 別に ]
[ 別になわけないでしょ ]
[ アイツがまたグチグチ言い出したから私や五条は一緒にいたいと思ってるって伝えただけだ。例の仮説だよ ]
「……はぁ」
僕と硝子の”仮説”は、そのままAの10年の否定だ。
言わないようにしようと話したのを忘れるほど硝子は馬鹿ではないだろう。
[ あーわかった、すまんすまん。私が悪い ]
返信が遅れたからか、硝子から追いメッセージが来る。
[ 言ったもんは仕方ないだろ ]
[ で？ ]
[ めちゃくちゃ怒鳴られた ]
「…ふ」
笑いどころではないのに、思わず笑いが漏れる。
文面から察するに、珍しく硝子にも相当応えたらしい。
[ おい。笑うな ]
[ 笑ってないよ (笑)(笑) ]
女帝の機嫌を損ねたらしく返信が途絶える。
そして解消されない疑問が一つ。
[ で、なんで悠仁が出てくるのさ ]
[ は？お前の差金だろ ]
Aが倒れた半年前からさらに少し前、悠仁と話した内容を思い起こす。
……あぁ、そういうことか。
[ 七海ね ]
ようやく大方の流れが掴めた。
何故かは知らないけれどAの術式の話になって、硝子が爆弾を落として、Aが怒って七海の話を出して、たまたま居合わせたか通りかかったかした悠仁が我慢できずに乱入。
[ まあそういうことだから ]
……もしかして、悠仁を怒鳴ったりしてないだろうか。
そうだとしたら、悠仁のことだからAを怒らせたと気にしていそうで心配だ。
急いで悠仁の番号を探した。
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せつな - 悠さん» ありがとうございます！そういっていただけてとても嬉しいです…！忙しくぼちぼちの更新になってしまいますが、(結末は決めてあるので)しっかり完結まで書きたいと思います。コメント本当に励みになります。ありがとうございます (2023年10月26日 16時) (
レス) id: bd2dec1bcd (このIDを非表示/違反報告)
悠 - 先程見つけまして、一気読みしました。とにかく号泣しました。お話も文章も天才だと思います。気長に更新楽しみにしてます。応援してます！！ (2023年10月26日 3時) (レス) @page40 id: 7b564da341 (このIDを非表示/違反報告)
せつな - 清歌さん» ありがとうございます（ ; ; ）今年いっぱいかなりバタついていて中々更新が追いつかないかもしれないですが、頑張って書き上げます！よろしくお願いします。 (2023年10月15日 23時) (レス) id: 617609c1ea (このIDを非表示/違反報告)
清歌(プロフ) - 待ってました！！私生活と小説の両立は大変だと思いますが応援しています！ (2023年10月15日 22時) (レス) @page7 id: d4a80062b6 (このIDを非表示/違反報告)
せつな - 舞さん» ありがとうございます！もうしばらくお待ちくださいませ (2023年10月11日 0時) (レス) id: 617609c1ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せつな | 作成日時：2023年9月26日 21時
