番外2 ページ39
ぱらり、ぱらり、紙の擦れる音。
嗚呼。神様。こんなにも太宰さんが仕事をして呉れるなんて。
「太宰幹部。其の資料を読み終わったら次は此の、___
『やめた。』
「え、....?」
『飽きたのだよ。全くこんなの楽しくない。この任務には行かないよ。』
「は、ひ?」
今まで真剣に眼を通していたその資料の束を、放る。
『暇だよ。Aちゃん、何か愉しい事は無いのかい?』
「愉しい事....たのしい...こと...」
『うーん。例えば...』
ぎい、と座っていた椅子から立ち、私の元へ歩み寄る。
「ん、む、...!?」
私の下唇を、指先でなぞった彼は、にやり、と口角を上げて、
『どれだけ接吻で耐えられるか、とか。』
「そ、そんなの、いや、ですよ。」
『若し私が負けたら、此処一週間、真剣に仕事をしよう。』
「!!....ま、まあ毎日遣ってほしい所ですが....」
『息抜きも偶には大切だ。だろう?』
彼の眼が、私に語りかけている。
受けなかったら、お仕置き。
「一回、だけです。」
『ふふっじゃあ、はじめるよ。』
恥ずかしくなって、眼を瞑る。
チュ、チュ、と唇が離れ、また重なり、リップ音が響き、啄ばむような接吻が終わると、
彼の柔らかい唇が、今度は長く重なった。
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桜深 奏(プロフ) - うどんさん» そうですか… (2018年6月6日 7時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - どうやら最新作にURLが上書きされてしまったようです…何度もすみません… (2018年6月6日 6時) (レス) id: d550fea9be (このIDを非表示/違反報告)
桜深 奏(プロフ) - 問い合わせフォームにURLを教えて欲しいと言えば教えてくださる筈です! (2018年6月6日 6時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
桜深 奏(プロフ) - 今見たのですが、ネットの方でも作品が見れないので、問い合わせフォームに行った方がいいかもしれません。 (2018年6月6日 6時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - できませんどうしましょうえっと (2018年6月5日 23時) (レス) id: dfb4fe35b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うどん | 作成日時:2018年5月22日 23時